SMAPは高校野球だった
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多くのファンに惜しまれながらも昨年末で解散した「国民的アイドルグループ」SMAP
デビューから28年間も多くの人にこれほど親しまれ愛されてきたグループはかつていなかった。そのスマップの魅力は何だったのか・・・と考えた。
一言で言うなら「スマップは高校野球」だった。と思う。
素晴らしく歌がうまいわけでもない。抜群に演技がうまいわけではない。踊りが上手いグループは他にもある。だがしかし、一所懸命に汗を流しアイドルらしくない泥臭さを時に感じさせる。そんな雰囲気をもったグループだった。
全員が4番バッターではない。あるプロ野球チームは4番バッターばかりでチームを作ったことがあったが成功しなかった。smapにはそれぞれの場面において1番から9番までがいる。各自が自分の役割・ポジションを自覚し、それをやりきろうとする。「上手くなくても必死にベストを尽くす」。
「プロ野球のようには上手くない」、が見ているものに何かを感じさせる。そしてたまに失敗もする。誰もが応援したくなるような明るさと爽やかをもっている。
高校野球にはチームにいろいろな選手がいて、キャプテンが苦労しながらチームをまとめてゆく。キャプテンは苦労しながらも明るく振舞い、それを表に出さない。中居君はキャプテンだった。
高校野球のように、スマップには成長のストーリーがあった。スマップとしても個人としても、多くの人たちが見続けてきた過程の中で彼らが確実に芸域を広げたり、才能を発揮したり「頑張ってる。努力している。」という成長を見せてくれた。いつも一所懸命なSMAPは高校野球だった。
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