福島から避難の子供の入園拒否は「大人による子供のいじめ」だ!
ブログで感情的なことはあまり書きたくないと思っていました。でも、これだけは許せません。先週の金曜日(3/2)に山梨県の甲府地方法務局が発表した、福島からの避難者が子供の保育園入園を拒否され、同法務局に救済を申し立てていたというニュースです。
福島から避難の子ども、入園断られる 山梨の保育園(朝日新聞デジタル)
福島からの避難者、人権救済申し立て 入園拒否などの風評被害(毎日jp)
福島の避難児、入園拒否 法務局、風評防止訴え (山梨日日新聞 Miljan)
原発に対する不安が他の保護者から出た場合、対応できない
申し立てをした避難者の女性は、福島県から山梨県内に避難し保育園に子供の入園を希望したところ、「原発に対する不安が他の保護者から出た場合、対応できない」との理由で断られていたそうです。また、近くの公園で子供を遊ばせようとしたところ、近隣の住民から「遊ばせるのを自粛してほしい」とも言われたそうです。
大人が守らずに誰が子供を守るのか?
「福島県から転校してきた子供がいじめられてしまう」というニュースは、よく耳にします。でもこれは、不適切な表現なのはわかっていますが、大人による子供へのいじめではないでしょうか?震災や原発事故で傷ついた子供を、大人が守ってあげずに誰が守ってあげるのでしょうか?
最近、自分勝手だなぁと思う人は増えていますが、大人同士の問題であればまだ許せます。でも、それが子供を傷つけたりする問題であれば、まわりの大人たちが覚悟を決めて対処してあげる以外に、どうすればいいというのでしょう。
法務局は風評による偏見・差別をしないよう、ポスターを掲示し、自治体広報紙に広告を掲載するなどの救済措置をとったとのことですが、それだけで本当に充分だと思っているのでしょうか。もとより、昨年6月に申し立てがあったことを、なぜ今ごろまで発表しなかったのでしょう。
子供たちを守る覚悟を決めて欲しい!
そもそも、「原発に対する不安が他の保護者から出た場合、対応できない」って理由になっていないと思います。安全確認をする必要があれば確認をし、他の保護者に説明をする必要があるならば、きちんと説明対応をするのがその保育園の役目だと思います。
もちろん、現在は放射能の影響についての基準があいまいだったりするので、簡単なことではないと思います。それでもやはり、行政も教育機関もまわりの大人も、自分たちがリスクを負ってでも子供たちを風評被害から守る覚悟を決めて欲しい。心から願います!