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eラーニングのススメ〜なぜIT教育は重要なのか?〜

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皆さまお久しぶりです!
しばらくの間ブログ更新が滞ってしまっていたのですが、本日より再開します!
今後ともGREAT GEEKの応援をよろしくお願いします☆


さて、今日のテーマは「eラーニング」についてです。
E


みなさんご存知のように、ここ10年で日本のIT環境は劇的に変化しましたね。
しかし、時代がIT発達によって変化している中で、パソコンなどを用いた学習方法というのはどう変化してるのでしょうか。

今回は学習活動においてITデバイスを導入することがどのように有益なのかを考察します。
「eラーニングを取り入れることが、どのように有益なのか」という点を海外の事例をふまえて説明したいと思います。
ここではeラーニング=パソコンなどのデバイスを用いた学習、と定義します。
(参考記事:eラーニングはブームになるか?

事例1
"2009 US Department of Education study revealed that on average, online students out performed those receiving face-to-face instruction; 1 in 6 higher education students are enrolled in online curriculum."
2009年のアメリカ教育省での調査によると、オンラインでの授業を受けた生徒は対面での教育を受けた生徒より平均して成績が良いことが分かった。
(ソースはこちら)

この調査結果はとても個人的に興味深いものでした!
教室で顔を合わせてする授業のみの生徒と、オンラインと教室でそれぞれ授業を受けさせ、学習到達度を測った。
その結果、後者のグループの生徒の方が良い成績を残したというデータです。

この結果の背景にあるのは、additional study(授業以外の時間の学習)で、
授業のみでしか教わらないことよりも、オンラインでいつでも学習できるという環境が
より良い学習効率を生む、という結論です。


事例2
The e-Learning Foundation says that children without access to a computer in the evening are being increasingly disadvantaged in the classroom.
「コンピュータを利用しない子供は教室で不利になってきている」
Child_2
(ソースはこちら


こちらもパソコンを自宅で使って学習している子供とそうでない子供の間には差がつく傾向にある、という調査結果です。
このエントリーの最後の方で、貧富の差(パソコンを購入できるかどうか、インターネット環境があるかなど)が
教育格差につながる恐れがある、とも言っています。
こういった議論が出てくる位に、eラーニングというものは普遍的になりつつあるのでしょう。

日本ではせいぜい塾に行けるかどうかが教育格差になるなどの議論しかされていないので、
日本におけるITリテラシーの低さを物語っているように思えます。
こういった傾向というのはみなさんも経験してきたんじゃないでしょうか。

おそらくこのブログを読んでいる多くの人も、ITを駆使して有益な学習ができたという人は少ないでしょう。
私は2年間浪人時代を経験していましたが、ITを使った授業があったとしても塾や予備校の衛星放送の講義だったり、
録画した授業を見るといった程度でした。
日本でもより良いeラーニングの制度が導入されるといいですねー!

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さて、ここまでeラーニングを導入することによって得られるメリットを紹介しましたが、
ちょっと脱線して日本の中高の教育現場の実情を紹介します!

Simpsons_finland

今日本では慢性的に教員の数というものは不足しているんです。
これは教員1人に対しての負担量が多いということが原因なのです。

日本の学校の先生って、授業以外にも部活動の顧問をしたり進路指導をすることが当たり前ですよね。
でも実はこれって外国では当たり前じゃないんです。
まさに「日本の常識は世界の非常識」ってことです。

外国では担当科目を教える以外の仕事というものはそれぞれのプロフェッショナルの仕事であり、
日本のように担任の先生が何でもやるというやり方は存在しません。
たとえ日本で優秀な人が先生になったとしても、

優秀な先生である→優秀だから多くの仕事を任される→平日、土日も含めて仕事が入り、忙殺される
→オーバーワークで本来の優秀さが発揮できない→授業準備などにも支障が出る→教員レベルの低下

という悪循環に陥っている学校というのはとても多いそうです。
こういった現状を打破するために、教育をより効率化する必要があります。
そのための方法の1つとして、ITを用いた教育というものが重要になってくると思っています。
科目指導をより効率化し、そしてそれ以外の仕事をアウトソーシングするためにITはとても強力なツールになってくれます。
(参考:フィンランドと日本の教育の違いについて

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個人的にはFacebookのグループなどでグループを作り、そこで悩みのある人はいつでもFacebookから先生に相談できるなんて試みが日本で起きないかなとちょっとだけ期待していますが笑
こういった試みは実は、アメリカではもうあります!


Social Media in Education: The Power of Facebook
As a teacher and a new mom, it didn’t take long for me to find Facebook as a supplement for my stunted social life.


これは学校での課外活動においてFacebookを使った教育活動についての記事です。
実際に会うだけでなくFacebook上のFacebookページやスカイプを使ってディスカッションをしていたり、意見交換をしています。
(ギニアキビという植物が絶滅することについてディスカッションしているFacebookページはこちら

Education

このようにITというのはeラーニングによって学習効率が上がるだけではなく、
教育活動そのものをより良いものを提供するための道具となりうるのです。
(しかしそのためには、日本におけるIT教育のレベルの底上げも必要なのですが)


インターネットを利用した学習、eラーニングというものは日本においてまだまだ認知されていないものだと思います。
でも最近ではオンライン英会話のような学習ツールだったり、ソーシャルラーニングという言葉が認知され始めたりと
日本でも少しずつITを利用した教育も浸透してきていますね。
今後日本でもこういった取り組みが普遍的になってくる日が早く来ることといいですね!
(ソーシャルラーニングについては具体的に別のエントリーで紹介します)


*共に切磋琢磨しているインターン生のブログです。こちらも是非ごらんになってください☆
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