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高可用性(HA)とデータ保護は分けて備えよ- ファストサーバのデータが消えるべくして消えた理由

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データロストという非常に痛ましい事態に、お見舞いの言葉も無い、ファストサーバのデータ消失事件。ただ、事故の原因説明を読むに、大変冷たい言い方になってしまうのですが、「データは消えるべくして消えた」そうしか言いようがありません。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1206/25/news036.html

ファーストサーバ、データが消えた理由を説明 削除コマンドの停止・範囲記述漏れ - ITmedia ニュース viakwout

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データは多重化され、バックアップ環境もあったのですが、それは本番環境とほぼ同じ構成の待機系というは高可用性(HA)のための環境だったようです。HA環境なら本番に適用するのと同じパッチを当てる必要もあるでしょう。しかし、そういう本番と類似性の高い環境はHAには役だっても、データ保護の安全度はあまり高まりません。

今回の備えと事故を例えると、右のポケットの鍵を落とすと困るから、左ポケットにも入れていたけど、上着ごと無くして、鍵を無くした、 そんな状況です。
それが、職場の引き出しにも鍵のコピーを入れておくとか、すればどうにか無くすことは防げるわけで、高可用性とデータ保護とは分けて考え、データ保護のためには巻き添えをくらわないように違う方式でのデータ保持や、世代管理での保持など多様な対策が必要です。

クラウドならどれも安全で安心、ではないと分かったのですが、だからクラウドは怖いとなるのは本末転倒でしょう。高可用性とデータ保護、それぞれにすぐれた仕組みを持つベンダーを吟味する、また、自社システムや更に別のクラウドのデータバックアップも活用する、そういう取り組みが広がり、データ消失の悲劇が減ることを願っています。

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