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来年1月、米国でiPhoneが複数キャリア解禁へ

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かねてから噂になっていた米国VerizonでのiPhone販売が、いよいよ現実的になってきたようだ。スクープ元はTechCrunch、それに呼応して多くのブログメディア(Engadget, Gizmodo, Business Insider)が報じている。

記事によると、CDMA(VerizonでiPhoneが発売される際の通信方式)の独占的チップ供給メーカーであるQualcommに対してAppleが数百万単位の巨大オーダーをだしたことを情報ソース(海外のサプライチェーン)がつかんだとのこと。

発売されるのはCDMA対応iPhone4、ただしアンテナ問題は解決されている可能性もあるようだ。またiPhone5が前倒しで2011年1月に出荷との噂(元記事 CNET)もあったが、このVerizon版を指す誤報かも知れない。

Qualcommの供給サイクルでは発注から納品まで26週が必要であり、製造工程も含めて逆算すると2011年1月にVerizonからiPhone4が登場する可能性はかなり高いとしている。(ただし米国第三位のキャリアであるスプリントの可能性もある)

米NPD Groupによると、2010年4-6月における米国携帯電話シェアはVerizon Wirelessが33%、AT&Tが25%、Sprintが12%、T-Mobileが11%となっており、このVerizon躍進の元となっているのはiPhoneキラーと呼ばれるAndroid端末、Droidだ。

参考まで、iPhoneの今までの出荷台数をあらわしたのが次グラブ(単位は100万台)だ。

Iphone

Android勢の大躍進に比べてやや頭打ち感のあるiPhoneだったが、この米国でのキャリア解禁は勢力図に大きな変化をもたらす可能性がある。
 
AT&Tの場合は2007年1月が初出荷なので、この情報が正しければ4年間限定の独占契約ということになる。ちなみにヨーロッパでも、当初キャリア独占だったイギリス(O2)、フランス(orange)などでもすでに解禁され、複数のキャリアで販売されている。日本においてもキャリアフリーになる日はそう遠くないのかもしれない。
 
 
 

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