ネット選挙はポジティブでなければいけない
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■ソーシャルメディアは拡声器
10年以上もかかってネット選挙運動がようやく解禁されて、初の選挙が始まりました。僕自身は、3年前の参院選でGood Net Votingというツイッター模擬選挙のキャンペーンを、川崎 裕一氏(現ミクシィCOO)、藤沢烈氏(RCF復興支援チーム代表)らと共同で立上げ、昨年は原田 謙介氏(Youth Create代表)、高橋茂(VoiceJapan代表)とOne Voice Campaignを立上げ、微力ながら若者の政治意識の向上に貢献できたと感じてます。
そして今回の参院選、多くのネット系の事業会社やネット業界の人たちが選挙に関心を持ち、これから選挙運動や政治活動がオープンになっていくと期待していました。
ところが、今非常に残念な気持ちでこの記事を書いています。
東京都の選挙戦があまりにひどい。誹謗中傷や根も葉もないネガティブな情報が拡散し、真面目な議論やポジティブな情報発信が抑えられています。ネット業界やブロガーの方ならわかると思いますが、ソーシャルメディアは諸刃の剣で、拡声器と言われています。今回のネット選挙運動が、ネガティブな情報が拡散していく様を見て黙っていていいのでしょうか?僕たちは、地盤も看板も鞄もない、志と信頼資本を持った人を見つけ、伝えて行く、そんなポジティブな拡声器としてのソーシャルメディアの活用が最も重要で、誹謗中傷やネガティブキャンペーンは、早期発見し被害をおさえるべくモニタリングするべきではないでしょうか?
■僕は鈴木寛(スズカン)候補に投票します
今、東京都の選挙戦は鈴木寛候補へのネガティブキャンペーンがひどい状況です。反原発の対象となり、市民活動家の攻撃の対象となっています。これは従来の選挙戦としては正しい戦略なのかもしれません。けれども、ネット選挙運動として僕は正しい戦い方ではない信じています。
放射能汚染に対する対応や発達障害の子供に対する根も葉もない発言やデマが拡散されているのです。鈴木寛候補も、ブログで【緊急声明】「表現の自由、そして民主主義を守るために」 や、【鈴木寛からの緊急メッセージ】「どうしても言いたいことがあります」 と情報発信してますが、浮遊層や若者へあまり届いてきません。
今回のネット選挙運動の解禁が正否は、鈴木寛候補が当選するかしないかだと僕は思ってます。これはネット選挙運動がポジティブな拡声器として活かされるのか、ネガティブな拡声器として活かされるのか、ということでソーシャルメディアを活用する僕ら1人1人のリテラシーや民度が問われていると思うからです。
だから、僕は鈴木寛候補をポジティブに応援し、投票します。周りの友人たちや社内で投票を呼びかけます。インターネットのポジティブな可能性を信じているからです。
一橋大学イノベーション研究センターの米倉 誠一郎教授やNPO法人ETIC.の宮城 治男氏や活動家の湯浅 誠氏。IT、スポーツ、教育、社会起業の分野大きな貢献とこれからの期待がこれだけの支援者を動かしているのだと思います。
僕自身、One Voice Campaignで何度もゲストとしてネット選挙運動の解禁に力強い言葉と協力をしてもらったことは当然覚えてます。
■今の状況だと鈴木寛候補は落選見込み
これだけ応援している人がいて、実績があれば落選することはないだろう。そう思ってる方も多いと思いますし、僕も先週までそう思ってました。ところが今のままだと鈴木寛氏は落選します。
5名の枠に対して、
・自民党の丸川候補(元アナウンサーで知名度の高い)
・自民党の武見候補(医師会など支援団体を軸に幅広い世代の支持)
・公明党の山口候補(公明党の支援基盤)
・共産党の吉良候補(反自民と支援基盤)
の4名がほぼ決まっている状況です。
残り1枠に一歩リードしているのが反原発を主張している山本太郎候補です。
その後に、民主党の鈴木寛候補、大河原まさこ候補、みんなの党の桐島ローランド候補と混戦状態です。
僕自身、脱原発派ですし、俳優としての山本太郎さんは好きです。大河原候補は、選挙直前で民主党からはしごをはずされ、本当に悔しい思いをされていると思います。桐島ローランドの所属するみんなの党は、ぶれがなく最も応援している政党でもあります。
でも今回は、ネット選挙をネガティブな対象として受けている、ネット選挙運動解禁の功労者の鈴木寛氏を落選させてはいけないと思っています。
東京選挙区はあと5割の人が投票先を決めていないと言います。ネット上で影響力のあるブロガーやフォロワー数の多い方は、ぜひ鈴木寛氏への投票を促してもらいたい。また一人一人は、友達や会社、家族の方を誘って、一緒に投票に行って欲しい。
鈴木寛氏の実績や政策、講演スケジュールは公式サイトに紹介されています。自分の目で確かめて、選んで下さい。
ネット選挙運動がポジティブなものであることを信じています。最後まであきらめず
、当事者意識をもって頑張りましょう。
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