アメリカの研究者は50%をカフェで雑談する
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みなさん、創造的な仕事をしたいと思いながら、真面目に仕事ばかりしていませんか?
先日友人たちから興味深い話を聞きました。
- 「アメリカの先進的な研究者は50%はカフェで雑談している」
U理論をご存知でしょうか?
MITのオットー・シャーマー教授が提唱する理論で、「すでに起きてしまった過去」に学ぶだけでなく、「これから起こりつつある未来」から学ぶことにフォーカスしている、複雑化する問題にアプローチする手法です。
U理論の詳細については、その友人たちがまとめた要点解説をご覧下さい。
■なぜカフェでの雑談が重要なのか?
営業のプロフェッショナルな社長業をされている方なら、直感的にカフェでの雑談や飲み会など非業務時間の重要性を理解されるのではないでしょうか?
それはネットワーキングのためというよりも、「相手の背景を知る」「自己表現をする」といって、深い関係性の中で利害を越えた相互の繋がりと、日常業務や会議では生まれて来ない発想や気付きを得るために大切な時間です。
私自信、あまり交流会や大勢の人の前で話たりするのが好きではないですが、リラックスした場でお茶したり、少人数でオフサイトの合宿をしたり、旧知の友人たちとゆっくり飲みに行くのは好きで、そういう時間を大切にし、そこにはお金も惜しまず使います。
ダイアログやワールドカフェが注目されていますが、これもこのカフェでの雑談的な場をどうビジネスに取り入れて行こうかというところにあるのだと思います。
■集団的発散と集団的収束思考
この話を友人たちとしていたのは、ワールドカフェの開催後に参加者からアンケートを回収し、そこでの感想についてまとめをする場に呼んでもらった時のことでした。
そもそもこの友人たちはICJという新しい会社を立上げて、様々な仕掛けをしているのですが、ICJは多くの質の高いワールドカフェを開催されてます。そのノウハウは、下記マニュアルにまとめられているので、興味のある方はご覧下さい。私は何度も彼らが主催するワールドカフェに参加してますが、本当に良く設計されていて、毎回クウォリティが素晴らしいです。
ワールドカフェは、何か結論を出すわけでもなく、まとめることもしません。それをICJは、「集団的発散」と呼んでいます。各テーブルでどんな話があったのかの発表はせず、参加者アンケートもその場で取りません。後日メールで送り、週末ゆっくり考えて思考を寝かせてから回答下さいと、参加者から設計された質問にそって感想を集めます。
そして、その後に関係者で集って、「集団的収束」という数人でこのアンケートについて集合知をまとめて、関係性やアイデアを整理するのです。その中の会話で、「アメリカの研究者は50%をカフェでの雑談に使う」という話が出てきたのです。
いかがでしょうか?トップダウンのリーダーシップや、結論を出そうとする会議、論理的に思考を整理・収束させる。そういった今のビジネス的な思考法とは対極にあるとは思いますが、U理論や集合知など発想もしなかったアイデアを生み出すには、50%とまではいかなくても、日常業務に組み込んでおくことで様々な可能性の広がりや、何よりも周囲の人たちとの関係性が深まり、オープンでポジティブな会話をすることで楽しい時間が増えることになります。
仕事ばかりしないでってことはないですが、これも未来の働き方の一つとして取り入れてはいかがでしょうか。この「集団的収束」のまとめブログは、ICJのFacebookページより来週あたり公開されると思いますので、ぜひチェックしてみて下さい。本当に凄い気付きが多いはずです。
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