STAP細胞論文 - 捏造か否かに興味はない
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本日、理化学研の調査委は、かねて疑義のあったSTAP細胞論文についてねつ造があったと報告した。対して、小保方晴子研究ユニットリーダーはその断定に「承服できない」と反論している。
聞くところによれば、文科省ではこのような不正行為を「捏造」「改ざん」「盗用」の3種類で区分しているそうで、今回はその中でもっとも重度の高い「捏造」と断定されたことで、喧騒が高まっている。
一連の問題で、理研の野依理事長は何度も頭を下げた。ノーベル受賞者が公衆の面前でこんなに頭を下げたことはないだろう。まことに残念至極な出来事だ。
しかし、私はそこに捏造があったのかどうかということにほとんど興味がない。
興味の大半は、STAP細胞が本当に存在するのかどうか、我々人類は果たしてそのような神の領域に立ち入ったのかどうかということにある。
理研を始め、本研究に携わっている人の次の使命は、今回の研究体制の不備といった矮小なことではなく、STAP細胞を見たのかどうかを速やかに検証して報告することだろう。捏造かどうかは関係者のみの問題だが、この細胞の有無は人類60億の将来を左右するのだ。
無ければ無いで良い。
今回の発表に触発された数百人、数千人の研究者が次を担えば良いのだ。それが宇宙の落とし子である人類の営みである。
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