Skypeに見る会社の売り方
»
MicrosoftがSkypeを85億ドルで買収というニュースには驚きました。
Skypeは赤字体質が抜けず、純利益が出たとしても大半は金利が占めているという有様で、とても買収対象になる事業とは思えないからです。しかもこの金額ですし。
しかし、この会社は不思議なもので、切羽詰まった段階になると必ず白馬に乗った買い手がやってくるのですね。
今回も、通常の事業の売買であればまったく成立しない取引であったでしょう。また、昨夏にIPOを申請していたらしいですが、それも上手くいくかどうかが分からない状態だったのでしょう。そういう時に、IPOされては面倒だということで、買い手としてMicrosoft、Google、Facebookなどがちゃんと現れて来るところが米国のアドレナリンの凄いところです。
そして何より、Skypeの役員の多くを占める投資家達の売りさばき方が凄い。MicrosoftがSkypeをどうするのはよく分かりませんが、普通なら成立しないであろう取引を「欲しい人に高い金額で売る」事ができるところまで持っていく交渉術の凄まじさ。まったく感心します。
SpecialPR