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色は日常に当たり前のように存在しています。そして、意識するしないにかかわらず、私たちは色の影響を受けているのです。カラーマーケティングといっても、色の使われ方は多様で、パッケージや商品の色だけに限らず、販売促進、そして企業や人のイメージ戦略、また、商業施設や病院、美容院など様々な環境での色彩計画、そしてセラピーなど、様々な分野に及びます。ここでは様々な角度から事例を紹介し、色を付加価値として取り入れていく方法をお話ししたいと思います。

2011年春は「KAWAII(カワイイ)カラー」で輝こう!!

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皆様こんにちは。カラーコンサルタントRosaの山田美帆です。

寒かったり温かかったり不安定な日が続いていますが、街角のショーウィンドウも春色に変わり、春の訪れを予感させますね。

今年の春物の洋服は、例年にも増して明るい色が多いことを、皆様はお気づきでしょうか?
なぜシーズンもはじまってない頃から、どの色が流行るってわかるのでしょう?

実は流行色は、意図的に作られているのです。
しかもそれは2年前に決定されるのです。
インターカラー(International Study Commission for Colorの略で、
日本語では国際流行色委員会)といって、
1963年に創設された機関が会議を開いて話し合います。
現在の加盟国は、中国、イギリス、フィンランド、フランス、ドイツ、
ハンガリー、イタリア、日本、韓国、ポルトガル、スイス、タイ、トルコ
の13カ国とされています(英名音順)が、年によって加盟国は変動します。

それを踏まえて、日本ではJAFCAという機関が、
日本のライフスタイルや消費動向を考えながら選定していくのです。
ですから日本の流行色は1年半前に決まります。

なぜ流行色を決める必要があるのかといいますと・・・
それは、ファッションはもちろん、
インテリアや電化製品や車などの開発にも関係してくるのですね。
色が決まっていれば、むやみやたらに商品を作ることを避けられます。

ですから私たちはある意味「メーカーの策略に踊らされている」とも言えますね。
ただ、その選定の際に予測できないこと、例えば経済などの状況によって
時に思惑とは異なった方向に行くこともあるそうです。
つまり「ふたを開けてみないとわからない」部分もあると言えるでしょう。

ところで、今年の春夏のインターカラーのテーマは「ポジテイブ・フォーカス」。
世界的に長引く不況の中、気分を変えるために明るい色が選ばれています。
その中で注目したいのが、シュガーコーティングされたような甘いカラー。
このような色は「KAWAII(カワイイ)カラー」と言って、実は世界共通語になっているのです。

皆様もKAWAIIカラーを身に着けて、かわいく輝いてくださいね!

 

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