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色は日常に当たり前のように存在しています。そして、意識するしないにかかわらず、私たちは色の影響を受けているのです。カラーマーケティングといっても、色の使われ方は多様で、パッケージや商品の色だけに限らず、販売促進、そして企業や人のイメージ戦略、また、商業施設や病院、美容院など様々な環境での色彩計画、そしてセラピーなど、様々な分野に及びます。ここでは様々な角度から事例を紹介し、色を付加価値として取り入れていく方法をお話ししたいと思います。

節分にみる鬼の色

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今日は「節分」ですね。皆様の中には豆まきをすまされた方もいらっしゃると思います。最近では、掃除が大変や不衛生という理由から、幼稚園などではカラつきピーナツをまくらしいですね。

また、恵方(吉方位)を向いて太巻きを丸かぶりするという、関西発祥の行事も定着してきましたね。「福を巻き込む」という理由で巻きずし、切らずに1本まるごとかぶりつくのは「縁を切らない」という意味が込められているそうです。しゃべると縁が切れるということで、無言で食べなくちゃいけないそうですよ。

節分には鬼がつきもの。日本古来の考え方は、大豆には霊的な力が宿り神様へのお供え物とされ、それを悪魔のような鬼の目「魔目(まめ)」にめがけて豆を投げれば、魔が滅すると考えられていたそうです。また、鬼の嫌いなものはイワシの頭とヒイラギのとげ。地方によっては、鬼を追っ払うために、それを玄関に飾る風習もありますよね。

他にも、節分は旧暦の正月の前夜です。この旧暦における年の境目に、鬼門が開いて鬼が出てくるのを封じて、古い季節の気を豆を投げて弱めるためだそうです。そして、新しい季節の再生を促す=立春となるわけですね。また、季節の変わり目には体調がおかしくなることを鬼のせいにして、それを追い払うというイメージもあるようですよ。

ところで、節分の鬼には、赤や黄そして青など様々な色がありますが、これにはどのような意味があるのでしょう?
これは陰陽五行説から来ていて、赤鬼は「貪欲」、黄鬼は「甘え」、青鬼は「怒り」、緑鬼は「不摂生」、黒鬼は「愚痴」を表すそうです。それに対して豆をぶつけることによって、自分の中にある悪い心も取り除くのですね。
ちなみに陰陽五行説では緑は青と同じ色、他に白が入りますが、白鬼はいません。

これ以外にも色に関しての諸説はありますが、なぜかスーパーなどで見かける節分のお面と言えば、赤鬼のイメージが強いような気がします。

調べても何故だかわかりませんが、私はこう思うのです。

1.赤は目に付く色で売り場で目立つ。
2.人は赤を見ると買いたくなるので購買力を高める。
3.煩悩の中でも「貪欲」であることが一番よくないから!?

皆様はどのように考えますか?

 

 

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