オルタナティブ・ブログ > 山田美帆の「色で魅せるカラーマーケティング」 >

色は日常に当たり前のように存在しています。そして、意識するしないにかかわらず、私たちは色の影響を受けているのです。カラーマーケティングといっても、色の使われ方は多様で、パッケージや商品の色だけに限らず、販売促進、そして企業や人のイメージ戦略、また、商業施設や病院、美容院など様々な環境での色彩計画、そしてセラピーなど、様々な分野に及びます。ここでは様々な角度から事例を紹介し、色を付加価値として取り入れていく方法をお話ししたいと思います。

「まずは14日間お試しください」はなぜ14日間なのでしょう?

»

皆様こんにちは。
カラーコンサルタントRosaの山田美帆です。

先日、明治乳業のチーズ「朝のリズムひとくちチーズ」を手にしたところ、パッケージに「1日3粒14日間チャレンジ」と書かれていました。
ところが1パックに15粒しか入ってなくそれだと5日分になり、14日間続けて食べるには3袋は必要です。
それではなぜパッケージには14日間とあるのでしょう?

明治乳業によれば、2010年1月~2月に、関東在住の女性1545人に「朝のリズム」を2週間毎日、1日3粒食べた結果のアンケートを実施したところ、

便通が良くなった761
お肌のハリが改善した200
体が軽く感じた105
体重が減った41

など、6割以上の女性にこのような効果が出たそうです。
だからこそ、まずは14日間食べ続けてみることを推奨しているそうです。


明治乳業に限らず、この14日間という期間は食品業界ではよく目にしますよね。

「14日間お試しください」で有名なヨーグルト「ダノンBIO」。
こちらの14日間も、モニターテストにより、約7割の方が14日以内に「お腹の状態に良い変化が見られた」との結果が出たそうです。

また、ミネラルウォーター「ボルヴィック」でも「Volvic 14DAY CHALLENGE」と題して、モニターキャンペーンを行っています。
調査の結果、ボルヴィックを1日1.5Lを14日間飲み続けた体験者の多くの方が、心身共に健康的な価値を実感しているそうです。


食品に限らず、化粧品やシャンプーなどの業界でも「まずは14日間お試しください」というセリフを耳にします。

CMでもおなじみのパンテーン。
広報の方に直接問い合わせたところ、興味深いお答えをいただきました。

女性の体内には「エストロゲン」(卵胞ホルモン)と「プロゲステロン」(黄体ホルモン)という2種類のホルモンがあり、約28日周期で変化しています。特に女性はこの2つのホルモンのバランスが変わることによって、肌や心理状態など心身のコンディションも一定周期で変化すると言われているそうです。
髪のコンディションもホルモンバランスによって左右され、14日間で変化するそうです。

そこまで深い理由があったとは驚きました。


ところで、化粧品などでは数日分のサンプルをいただいても、お肌に合うかどうかがわかるくらいで、変化までは感じとることはできません。
と言うのも、食品や化粧品は薬ではないので、かえって即効性があると怖いですよね。

だからこそ、14日間は「何かしら効果を感じる」と思うには、ちょうどいい数字では
ないでしょうか?
まあ人によって個人差はありますので、結果が出るには、14日間以上かかる場合もあると思いますが、商品をモニタリングしてほしい時に、14日間は一つの目安になるようですね。

 

 P.S.よろしければ、Twitterのフォローをお願いいたします。

Twitter Button from twitbuttons.com

 

 

 

 

Comment(0)