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色は日常に当たり前のように存在しています。そして、意識するしないにかかわらず、私たちは色の影響を受けているのです。カラーマーケティングといっても、色の使われ方は多様で、パッケージや商品の色だけに限らず、販売促進、そして企業や人のイメージ戦略、また、商業施設や病院、美容院など様々な環境での色彩計画、そしてセラピーなど、様々な分野に及びます。ここでは様々な角度から事例を紹介し、色を付加価値として取り入れていく方法をお話ししたいと思います。

SK=Ⅱの美白戦略

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本日21日、SK-IIから美白乳液「セルミネーションディープサージ」が発売されました。

今年で30周年を迎えたSK-II、それを記念して2~4月の間に美白化粧品「セルミネーションシリーズ」を発売してきました。その最終となったのが、今日発売のディープサージです。

 

今回のこの製品のコンセプトは、「2010年春、SK-IIからの新しい美白 内側から圧倒的な輝きを放つ肌へ」ということで、今までにない一つ上の美白に対応しています。
従来の美白は、「今あるシミを消したい!白くなりたい!」だったのですが、今のお客様はそれだけでは満足できず、「もっと上質な白を!輝くような白い肌を!」と求めるようになってきているそうです。

つまりシミが薄くなったり肌が白くなるのは当たり前、それ以上に光が透けるような肌、そして内側から光り輝くようなオーラ肌にしたいというのです。
はっとするほどまわりの人を魅了し、圧倒する美しさを求めているのです。
それをSK-IIは「白より明るいオーラ美白」と言ってます。


今回それが可能になったのは、SK-IIが10年の研究の末、ようやく厚生省から認可を受けた、新しい美白成分D-メラノ(ニコチン酸アミドW)を配合したからだそうです。

そして、内側から光り輝くようなオーラ肌に、色の理論を持ちこんだのです。

オーラの正体を光とし、明るい輝きを作る光は、光の色の三原色が関係あるんじゃないかと考えたそうです。
皆様もご存じのように、光の三原色とはR(赤)G(緑)B(青)の3つで成り立っており、この3色があれば混ぜることでどんな色の光も作り出すことができます。
そしてこの3色がきれいに混ざると、白い光を作ることができるのです。

SK-IIの調査によると、透明感の高い肌のグループはやはり、このRGBのバランスが整っていて、くすんだ肌のグループはRGBバランスが崩れていたそうです。
そしてこのRGBバランスは加齢とともに崩れていくそうです。
このRGBバランスを整えることによって、内側から光り輝くようなオーラ美白肌を作り出すそうです。

お肌の透明感にも色の理論が関係しているのは面白いですよね。


もともと日本は美白信仰が高い国で、昔から(一部の時代を除いては)「色が白いほうが美しい」という意識があり、いかに肌を白く見せるか、色白で透き通る肌がいいかがずっと課題になってきたようです。
平安時代には、「色白になるための方法」を書いた本もあったとか!?

また、「色白=労働してない=お金持ち」と言う感覚もあったそうです。
他にも、「色の白いは七難隠す」と言う言葉もあるくらいですからね。

 

 

ところで、すごく不思議に思ってしまうのですが・・・

「白」という色は色の中で一番明度の高い(明るい)色なのです。
その白より明るい「オーラ美白」と言うのは、どんな色を指すのでしょうね?

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