お料理レシピは天気予報を超えるか?
最近の私の関心事のひとつに、「お料理レシピ」と「天気予報」の戦いがあります。
ぶっちぎりだった「天気予報」を「お料理レシピ」が猛追するといった状況なのですが、いったい何の戦いでしょうか?
実は、どちらもソーシャルカレンダー「c2talk」用に提供されているカレンダーで、今、そのランキングを争っているのです。「c2talk」では、カレンダーのダウンロードランキングが表示されますが、このランキングでは、しばらくの間、1位が「天気予報」、2位が「こよみ」、3位が「新規株式公開(IPO)カレンダー」と順位が固定化していました。
そこに殴りこんできたのが、「オレンジページ」提供の「お料理レシピ」のカレンダーです。11月10日の発表以来ぐんぐんと順位を伸ばし、3週間で3位にのし上がり、今日現在は2位、しかもいまだに伸び続けて年内には1位になろうかという勢いです。
「今後カレンダーがキラー」と言われ、カレンダーサービスが続々と登場していますが、その比較としてはいまだ機能比較などが多いのが実情です。しかし、オレンジページのカレンダーの躍進は、カレンダーすらも機能よりコンテンツが大事になっているのだと痛感させられます。「お料理レシピ」のユーザーはお料理レシピだけを使用されているケースが圧倒的に多く、そのユーザーの皆さんは「c2talk」の機能や特長に惹かれて「c2talk」を使っているのではなく、欲しいカレンダーのプラットフォームがたまたま「c2talk」だったというわけです。
実際、まさにこのような点を狙って「c2talk」のサービスを展開しているわけですが、今後もこの傾向は加速することでしょう。価値の中心は、データに移行していて「機能」はそれを管理活用するためのものというポジションでしかありません。「c2talk」も、いわゆる機能中心のスケジューラから一線を画して、個人が関連する様々な情報を、ユーザーのもっとも貴重なリソースである「時間」を軸に、整理、活用するためのプラットフォームを目指してこれからもチャレンジを続けたいと考えています。
さて、あなたの提供しているソフトやサービスはどうでしょうか?ソフト開発屋(私も含め)の傾向としてどうしても「機能」に目が行ってしまうことがないでしょうか?機能があってデータがあるのではなく、データがあって機能があると視点を変えてみると何か違うものが見えるかもしれません。