はっきりグチを言わせてもらうとWeb担当、閑職です!
『誠ブログ』の読者のみなさま、はじめまして。ブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営しております、ふじいりょうと申します。
今でこそ、零細ライターやWeb・広報関係のお手伝いで細々と生きている私ですが、もともとはエンタメ出版社・ITベンチャー・広告企画会社に在籍時にはWebサイトの立ち上げ・運営、ECサイトの進行管理、ブログをはじめとするソーシャルメディアでのプロモーション企画を担当しておりました。その間「いくつかの成功とたくさんの失敗を重ねて学んだことをどこかで書きたいなぁ」と常々考えていたのですが、日々に流されて実行には至らず時が過ぎていました。
それを「やっぱり書かなきゃ!」と思うきっかけになったのが、中小企業のWeb担当者数人が集まる機会があり、経営者や上司・同僚の理解を得られず、予算や人的リソースを割いてもらえずに結果だけを求められるという悩みを一様に抱えているのを3時間ほど聞かれた時。
現状でもWebマーケティングや成功事例の紹介はさまざまなメディアでも取り上げられていますし、書籍も沢山出ています。Webサイト構築やSEOに関するコンテンツも同様です。しかし、いかにサイトを継続的に運営していくのか、そのために必要な知識やノウハウは何か、といったことはあまり共有されていないのではないでしょうか。
それで、私の経験上、Webは企業あるいは部署のメインストリームからは外れた人が担当させられるケースが多いように感じています。
経営者の中には、Webは予算をまったくかけずに売上を伸ばすことができるからやってみる、という意識でゴーサインを出すという話をよく聞きますし、営業担当者が非協力的を通り越してあからさまに敵視してくるという場合すらあります。また、広報や事務をする傍ら、片手間で担当にさせられて困っている、というような相談を受けることも少なくありません。
私が出版社で広報やイベント企画の一貫としてWeb担当になった2005年当時は、まだまだリアルでの流通が圧倒的で、ネットでの売上は全体の10%程度。Google AdSenseをはじめとする検索連動型広告もようやく認知されはじめたというところだったので、今からしてみればリソースが与えられなくても当然でした。
しかし、あれから8年経ち、スマートフォンが普及してtwitterやFacebookなどのソーシャルメディアを誰もが使い、ECサイトで買い物をするのが普通になった現在でも、多くの企業においてWebは傍流という位置づけのままなように感じます。
これにはいろいろな理由がありそうですが、喧伝されている成功事例と現実とのギャップが大きく、経営者側が充分に現実を勘案せずに高い目標設定をしつつ「あとは任せた」と投げがちだということや、ポジションが明確でないままに関係各所との調整に終始しなければならない立場になりがちなことなど、ふわふわとした状態で業績を求められるということに尽きるのでは、と考えています。
その結果、ミッションが達成できずに、疲れ果ててしまうWeb担当が輩出される一方というのが現状なのではないでしょうか。
というわけで。ここではWebの担当になってしまった皆様と、一緒に考えて悩みを共有できる場にできればいいなぁ、と思っております。これから何卒よろしくお願いいたします。