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【動画】バイモーダルIT、モード1とモード2の分断

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マジセミ寺田です。

2020年IT業界トレンド、その2です。

バイモーダルITのモード1とモード2ですが、両方できるベンダーやSIerは残念ながら少ないです。

この分断は今後も進みます。

「バイモーダルIT」とは、ガートナーが2015年に提唱した考え方です。ITを2つのタイプに分けて考えます。

モード1は、業務の効率化や自動化、コスト削減などのためのITです。

ここでは正確性や品質などが重視され、多くはウォーターフォール型の開発が行われます。SoR(System of Record)とも言われます。従来のITはこの領域です。

モード2は、事業拡大に直接かかわるITです。

ITそのものがビジネスであったり、ITを活用してビジネスの価値を高めたりします。ここではスピードや変化への対応が重視され、多くはアジャイル型の開発が行われます。SoE(System of Engagement)とも言われます。DXのためのシステムはこの領域です。

モード1(SoR)とモード2(SoE)は性格が異なるため、企業はこの2つ使い分けて考える必要があります。例えばモード2でウォーターフォール型の開発を行うなど、同じやり方を適用するとうまくいきません。当然ながらベンダーやシステムインテグレーターは、従来のモード1に加えて、モード2にも対応する(モード2のシステム開発を受託する)必要があります。このために、モード2に対応できる組織を創る必要がありますが、文化が異なるモード2への対応は難しいようです。

前述の「ITエンジニアの幸せ三原則」に照らし合わせると、

多くのITエンジニアはモード1よりモード2の仕事のほうに魅力を感じます。

しかし、ベンダーやシステムインテグレーターはモード2の仕事を十分に用意できていません。従ってモード2の仕事ができるIT企業などへの「民族大移動」につながっていきます。

この結果、「主にモード1のITを扱う、従来のベンダー、システムインテグレーター、及びその下請け企業」と「主にモード2のITを扱う、スタートアップやベンチャー企業」というように、企業単位で分かれてしまいます。さらに両社の経営者の世代も異なります。モード1側は50代~60代のミドル~シニア世代が多い一方、モード2側は20代~30代の若い経営者が多いのではないでしょうか。経営者の考え方や企業文化も異なり、かつ両者の交流もあまりないという、分断の構図が進んでいくことになります。

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