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簡単そうで意外と細かい手順と心配りが必要な「事務局」。ビジネスセミナー、周年パーティ、小規模勉強会からPTAイベントまで、事務局の現場から、企画からスムーズな運営、場づくりの失敗と成功を紹介します。

人脈の広い人が大切にしている4つのコト

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人脈づくりに関心が高いのは40代・50代という記事がありました。社内で地位を築いて来たけれど、社外のネットワークがほとんど無い事に気付き、焦りはじめるのがその年代だそうです。

ビジネスパーソンの学びの場「opnlab」では、10月3日、人脈の達人であるビジネスパーソン二人を招き、人脈づくりの秘訣を聞くトークイベント「本では学べない人脈づくり」を開催しました。確かに40代以上が多かったものの、なぜかまぎれこんだ大学1年生にとっても刺激的な時間になったようでした。

達人の一人は、Facebookの友達が2600人の折込広告文化研究所 鍋島裕俊氏。

う一人はFacebookの友達が2700人のルネサンス 常務取締役 高崎尚樹氏。

もちろん、Facebookが人脈を表す全てではないのですが、スパムではなく関係性を築いた人を積み重ねた結果の数としてはなかなか常人は到達できない数です。お二人に伺うと、人脈づくりで意識していることで、共通点がいくつか浮かび上がってきました。

 

同じ釜のメシを食う

二人が大切にしているのは食事。 

鍋島氏は気になる人がいると、オフィスが近いということもあり、すぐ「築地ランチ」に誘います。夜の食事会のケースもあります。高崎氏も鍋島氏にいきなりtwitterで誘われたひとり。新聞の販売店を巻き込んだプロジェクトについてコメントしたところ、鍋島氏に発見されて築地ランチに声をかけられたとか。

 

ちなみに高崎氏はオフィスが両国なので、誘うのは土俵が店内にある「ちゃんこランチ」が定番だとか。

特に高崎氏は「ランチミーティング」を勧めます。忙しい人になるほど、夜の食事会の時間を確保するのは難しいもの。終わる時間がある程度きまっているランチで、食べながら相手を知る時間を持つのは効率的だからです。

 
「美味しいものを食べているときは、相手も良い気持ちになる」という鍋島氏。食事は単に「知っている」から「知り合いになる」もっとも強力な共通体験です。

 

人の話しを聞く

高崎氏は「人から話しが面白かったと」思ってもらう秘訣は「聞くこと」だと言います。一緒にいる時間の8割を、相手の人の話しを聞く側になります。人はだれでも自分のことを知ってもらいたいもの。
「なるほどね」「そうなんだ」「すごいですね」
で、会話が1時間ほど経過すると「あの人は話しがおもしろい」と思われるようになります。 

 

鍋島氏も人の話しに耳を傾けます。会話を通じて相手との共通なテーマをすばやく感受し、感じ取った共通なテーマを深耕することで親密さが増します。さらに同じテーマに関心のある人を次々に紹介し、人の輪をつなげていきます。

 

気になる勉強会に参加する、開催する

高崎はヘルスケア、マーケティング、経済など仕事に関連しそうな勉強会を複数主催し、それぞれ数百規模のネットワークを保有します。さらに様々な委員会や団体の委員も、依頼されたら基本的に引き受けるそうです。これにより業界にとらわれない幅広い人脈を形成しています。

鍋島氏は関心のあるテーマの多様な勉強会へ積極的に出向いていきます。同じテーマに関心のある人であれば、共感も生まれやすいもの。そこで知り合った人は確実に食事会へ誘います。食事会から派生した勉強会も生まれ、毎回30名くらいの人が集います。 

与える

最後の共通点は、貰うよりも多く「与える」ということ。

高崎氏は、1対1のgive and takeではなくgiveを5回くらい重ねたら、1回くらいtakeがあるかもしれない、くらいに考えます。与えることを基本にして、相手に負担をさせません。

鍋島氏も与えることが中心。例えば、食べることが大好きな鍋島氏は、気に入った飲食店は頼まれなくても勝手に宣伝します。いまや7つのお店がこのボランティア「広報部長」に名刺を渡し、広告塔になってもらうことで、繁盛店となっています。

広報部長を担当しているお店の数々

 

また、同じテーマに関心のある人をつなげるのも「give」が先にくる鍋島氏ならでは。結果的に、より厚い信頼が生まれます。

 

人付き合いのコツはどれも難しいことではないのですが、何を意識し、どのように振る舞い、それをいかに継続するのかで広がりが変わってくるのかもしれません。

 

株式会社オプンラボとは

BtoBのマーケティングセミナー、周年記念パーティなど、企業がお客様とのリアルな場での関係性を築くお手伝いをしています。編集力のあるセミナー企画やスピーカーの人選、構成に定評があります。

ビジネスパーソン向けのゆるい学びの場「opnlab」ではテーマに関心のある人であれば、登録すれば誰でも参加が可能。毎回なんでこんな面白い人がいるの、面白いテーマがあるの、というのを発掘し、ユニークな組み合わせ・切り口で企画します。

お問い合わせ:opnlab information@opnlab.com

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