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悩める中小企業経営者に向けて、ITと経営をいっしょに食べてやさしく噛みくだく試み

サイボウズに来て14回目の夏がきました

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いや、流行りのさよならブログとかじゃないです。(^^ゞ

ちょっとキャッチーなタイトルを狙っただけですって・・・。

私2000年の8月16日がサイボウズへの初出社でした。毎年盆になると入社当時のことを多少なりとも思い出すわけです。
そんだけです。盆明けでぼーっとしていますので、牧歌的なノリでお願いします。


当時の私はITとは縁もゆかりもない建設業。社員が30人程度しかいなかったサイボウズの人事にメールを出したら、2時間で副社長の青野さんという人からメールが帰ってきました。
田舎の建設業としては、当時2時間でメールに返事が来ることがまず驚き、で、すぐに会いたいと副社長が言っていることが更に驚き、正直、どんな人手不足な会社なんやと思いました。
(これは真実だったようですが)


大阪オフィスへ面談に行って、「実は怖いおっちゃんが関西弁で待ち構えてたりして」と思っていたら、メガネにチェック柄のシャツ(もちろん下にはTシャツ)を来てリュック背負ったお兄ちゃんが時間に遅刻してきて、あたふたと鍵を開けてくれました。(現社長の青野ですが)

ああ、ホントにここはITのベンチャー企業なんだなあと・・。

本当は、5年くらいITの勉強して家業の建設業をハイテク化するか業態転換しよう程度の不埒な心構えで入社して、本社大阪だったので、大阪に住むのか、と思っていたら東京オフィス契約したてで、いきなり東京へ家族で大移動。

200坪もあったオフィスにわずか7人程度の人員で、部屋の中で当時4歳だったかの娘が鬼ごっこしていたガラ空きスペースが数年で埋まり、増床を繰り返している間に14年目になりました。

労働時間や福利厚生的な観点で言えば、14年前のサイボウズは立派なブラック会社でした。
詳しくは申せませんが、結構働きました。
(それでも前々職のテレビカメラマン時代よりはマシでしたが)
それでもそれを理由に辞める人はたぶんいなかったと思います。だいたいが理想の相違です。

なにせ、私がいる13年間でも、ガレージベンダーっぽい時期とか、佐川急便に影響されたのか?時期とか、松下電器まんまやん、な時期とか、外資系?な時期とか、普通の中堅企業な時期とか何度か転職した気分です。
元々飽き症の私がこんなに続いているのは、変化が激しかったからなんでしょうね。

おかげさまで、広告宣伝に広報に営業に戦略立案に、PMにマーケティングに、プログラミング以外ほとんど経験できました。
反対に、なんでもやるって思わない人は、ベンチャー企業なんか行ってはいけません。長い勤務時間と休日出勤が嫌な人も行ってはいけません。
働いてもみないで、思い通りの会社だと勘違いして100%理想の会社に入れると思った人も来てはいけません、人も会社も変わります。

今は社長がイクメンになったり(価値観180度違うでしょ、以前とは)短時間に在宅勤務に6年の育児休暇に、育自分休暇に、13年前に大阪から東京へ全社員を強制移住させた会社とは思えない変貌ぶりですが、まあ私だって今なら移住は無理だし、そんなに長く働けません。

ダーウィンではないですが、「変われる種が一番強い」んです。たぶん。

たぶんこれからも会社は変わるでしょう。そして自分も変わるんでしょう。それを楽しんでいこうと思います。

ほんとに緩くて何書いているかわからなくなってきましたが、言いたいことは以下の3つです。

  1. ベンチャー志望の学生は、素晴らしい理想のブラック会社に入社する心構えでよろしく!
  2. でも10年後生き残っている気がしない硬直した会社なら、転職を考えたほうがいいかもね。
  3. 理想が強い人より、すぐに人の理想に乗れる人のほうが長生きするかも。変化にポジティブな人になりましょう。(自分もですが)

今のサイボウズは割りと普通のいろんな人を受け入れる柔軟な会社だと思います。
いろいろ変遷した挙句、多様な種族を混在させたほうが環境変化に強いことに気づいたのかもしれません。(笑
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