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悩める中小企業経営者に向けて、ITと経営をいっしょに食べてやさしく噛みくだく試み

クラウドビジネスを模索する一年でした

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一昨日はサイボウズのパートナーミーティングでした。

年に2回パートナー様をお招きして、サイボウズの戦略や最新アップデート情報を共有させていただく会なのですが、春のほうが規模的にも大きく発表内容も多岐にわたります。

今年のテーマはやはりクラウド。昨今の情勢から言えばクラウドビジネスをやることについてはもう当たり前のような雰囲気が漂っていますが、一年前を思い起こすと隔世の感があります。
昨年の会では内容的にも雰囲気的にも、クラウドはまだ隅っこ。数ある発表の中で当時クラウドパートナー様の担当だった私の発表だけがクラウドを前面に押し出したもので、正直に言えば敵中に迷い込んだ子羊が申開きのために壇上に上がらされちゃったみたいな感じでした。
文字通り薄氷の上を踏んで歩くようなプレゼンテーションとなり、全編にわたって緊張しながら一つ一つ言葉を選んで話したのですが、それが遠い昔のような今年の会となりました。

あらためてビジネスモデル転換期のスピードの早さを感じます。

ITビジネスにおいては、連携でもカスタマイズでもまた運用コンサルティングでもいいので、お客様がシステムを活用することで、企業利益が上がる状態にして、その対価をいただくビジネスであることはオンプレであろうとクラウドであろうと同じです。

しかしクラウドビジネスにはまだまだ課題が多いです。特に単価の問題はパートナー様だけではなくベンダーにとっても頭の痛い問題です。

昨年は、このビジネスをうまく進めている例として、私のパートの中で株式会社現場サポート様の事例を紹介させていただいたのですが、その後も順調に実績を積み上げ、今年はアワードで表彰(特別賞)させていただけて、アライアンスを進めた私としてはとてもうれしい日になりました。

現場サポート様のサービスは、サイボウズのグループウェアをそのまま提供するのではなく、建設業用に特化して提供しています。

一言で言えば、国土交通省が進めている建設現場の情報共有に特化した建設現場専用クラウドサービスです。

サイボウズ Office のクラウド版をカスタマイズして、APIや通知連携を駆使して建設現場で必要な書式の自社開発のワークフローや工事写真管理ソフトと組み合わせ、手厚いサポートといっしょに販売されています。
通常のサイボウズ Officeに比べてかなり高い単価設定ながら、建設現場の現場代理人が欲しい機能とサポートをちゃんと提供しているからだと思います。

サイボウズ単独では、そもそも国土交通省の様式もわからず、また現場監督からの電話のサポートなんて到底不可能。
現場から見ればサーバー不要で会社で使っているグループウェアと同じUIに現場で必要な書式がすべて揃っていて電話で使い方を聞けるのは大きな魅力だと思います。

cybozu.comではサービスの機能強化はもちろんですが、APIなど連携機能も今後強化してゆき、パートナー様がお客様の利益を増やせるカスタマイズをしやすい新しいビジネスモデルをこれからも推進してゆきたいと思っております。


※現場サポート様提供の「現場クラウド for サイボウズ Office 」はこちらから!


※サイボウズ パートナー・オブ・ザ・イヤー2012 の受賞企業の一覧はこちらです。

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