オルタナティブ・ブログ > バブル世代もクラウドへGO! >

悩める中小企業経営者に向けて、ITと経営をいっしょに食べてやさしく噛みくだく試み

やりたくないことをやりたいことに変える6つの方法

»

昨日のブログで「全員がやりたいことができるのが理想」と書きましたが、現実はそううまくはいきません。
「やりたいこと」をするために小さな「やりたくないこと」を片付けなければならないケースは毎日いくつでも発生します。

となるとビジネスマンとしては、「やりたいことで誰にも負けないスキル」を身につけることと同時に「やりたくないことをやりたいことに変えるスキル」が大切です。
また、マネージャーとしては「部下がやりたくないと思っていることをやりたいと思ってもらえるように変えるスキル」とか、そもそも「部下のやりたい事を見つけてあげられるスキル」が必要になってきます。

「やりたくないこと」を分類する方法はいろいろ見つかりますが、大雑把に「場合によってやりたくなるもの」と「絶対やりたい気分にならなそうなもの」に分けてみます。

「場合によってやりたくなるもの」もいろんな場合がありますね。

【時間】極端に言うと、朝の起きたては布団から出ることすら「やりたくない」
【場所】私は家で仕事をするより、カフェやファミレスのほうが進むタイプです。
【相手】◯◯さんに言われるとやりたくないが、△△さんに言われるとやりたい気になる
【表現】上から指示で来るとやりたくないが、下からお願いされるとやりたくなる
【その他】やりたいと思っていたことも、人から「やれ!」と言われた瞬間、やりたくなくなる

ITCの利便性は「時間軸」をずらせること、「場所」の束縛から開放されること、「共有」が簡単にできること、であって、グループウェアは特にこの3つの利点を最大限に活かせます。
私の場合は、サイボウズのグループウェアを使ってこんなふうに解決しています。

1.【時間】
できるひとは、仕事の優先順位を即時性と重要度で分類し、論理的に片付けますが、私の場合短いスパンでは「やる気になるとき」優先です。昼には「ああ、ちょっとこれ面倒そうかも」と思ったことが、夜中に考えると「意外とこれ奥深くて面白いじゃん」になります。メールやメッセージ、プロジェクトに「☆」を付けて、夜のお楽しみに取っておきます。

2.【場所】
幸いにもクラウド時代のテレワーク時代です。どこからでも会社にアクセスできます。「仕事をやりたい気になる環境」へ移動します。

3.【相手】
メッセージや掲示板などを使ってコミュニケーションを取ると、マンツーマンではなく常にグループでの会話になります。上司に言われるのが嫌なら、◯◯さん(気に入っている先輩)、これって誰がやるのがいいと思います?と水を向けてみるとか、いろいろ方法はあります。

4.【表現】
どっちかというと、マネージメント的立場の人に依存しますが、「やりたい事優先」タイプの場合、お願い表現にしたり、新人経由にしたり、社長もみている掲示板でおだててみたり、これも使いようです。

5.【その他】
人から命令されるとやりたくなくなる厄介な人(=私)は、先に手を挙げるのが必勝法なのですが、他にも方法はあります。
私は、サイボウズ Office 9のカスタムアプリ(共有ToDo機能)を使うとき、自分で他人のToDoは入れず、みんなに ToDoを出してもらうようにします。そうすると不思議なことに自分でToDo書いて、担当者を自分にして、さらに締切りまで入れてくれるのですね。
人の心というのは不思議なものです。


こういう感じで、小さな「やりたくない仕事」の大半は「やりたい仕事」に変えることができるかと思います。
普段、無意識にやっていることが大半なのですが、意識してやってみると心の変化に気づけて面白いです。

あと、「どうしてもやりたくないもの」は、トレードするか、分解して分担するか、再構築して違う仕事にするか、という方法が考えられます。
ここは書くと長くなる(短くするスキルは今のところないです)ので割愛しますが、先の共有ToDoリストなどを用いてみんなで話し合い(命令ではないですよ)ながら、タスクの見直しをしてみてはどうでしょうか?
これが6番目ですね。

全員が嫌いな仕事なんてそうは世の中にないですし、「やりたい」「やりたくない」の多くは、外部環境条件に左右されることが多いですから、部下は「環境」の変え方を覚えて、上司は「場」の作り方のスキルをつけると、幸せな会社に近づけると思います。

もちろん、そのためにサイボウズのクラウドを精一杯ご活用ください!

Comment(0)