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禅(Zen)の精神を受け継ぐ製品たち

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スティーブ・ジョブズが生み出すApple製品が禅(Zen)の影響を受けているのはあちこちで言われているが、Macbook Airを相当にリスペクトした最近話題のASUTeKのノートPCは、その名もZENBOOKとコンセプトまでリスペクトしているようです。
過去には(今も売っているかもしれないけど)Creative Technologyのポータブルプレイヤーの製品名もCreative ZENであったし、どうやら小さい中にいろいろとまとめないといけないガジェットのモチーフとして禅の精神はよく取り入れられるようですね。
そういえば、一眼レフのシグマのレンズも20年くらい前はZEN仕上げという仕上げ方法のレンズを売っていました。

禅(Zen)は元々はインドから中国に伝わった仏教の思想で、鎌倉時代に日本に入ってきて、日本で広まりました。
明治以降、日本を訪れた外国人には受けがよかったらしく、今世界中に拡がっているZenは日本のものだそうです。

元は海外製とはいえ、鎌倉以降この文化を発展させたのは間違いなく日本であり、日本発の誇るべき文化である禅(Zen)が海外でもてはやされるのは大変にいいことですが、哀しいかなその精神を受け継ぐ製品が日本からリリースされず、海外から日本に入ってくるというのは残念な限りです。

日本人が禅の精神を忘れてしまったのか?
でも中曽根元総理なんかは禅大好きだし、ひょっとしたら海外を意識するメーカーが忘れてしまっているのかもしれません。
禅寺で修行する必要はないと思いますが、禅の美しさは坐禅にあるように、一切の煩悩を消し去った末に残る究極のシンプルさ。
流派はともかく、海外メーカーが製品に注ぎこむ禅の心は、このシンプルさかと思います。

鎖国して海外から何も入ってこない中で座禅して生み出したような日本の文化ですが、明治以降、海外からいろいろ入ってきて煩悩いっぱいで現在に至っているような気もしますし、最近は日本の製品より日本の文化のほうが受け入れられているんじゃないかと思うくらい海外での称賛度も高いですから、海外の最新情報ばかりに眼を向けるのではなく、たまには自分の中を直さないとダメだなと思いました。


ところで、今日はサイボウズのクラウド事業戦略発表会があります。
特に弊社は禅を謳っているわけではないですが、シンプルな製品づくりは伝統です。
今後登場する新しいクラウドサービスも、ひたすらシンプルなコンセプトで美しさと使いやすさの両面を追求してゆきます。

11時からUSTREAMで中継しますので、お時間のある方はぜひ御覧ください。

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