スマホを完璧に使いこなしている人「8.3%」を見て、91.7%がセキュリティな脅威も見えないのではないか?と思うこと
別に、完璧に使いこなせなくても「良い」と思います。ただ、多機能なスマートフォンを使いこなせてないのならば、多機能なサービス等に含まれる「セキュリティな脅威」もわからないのではないか?と思うのです。これ、結構な脅威に感じています。
スマホを”完璧に使いこなしている”人はわずか8.3% -- MMD 研究所が『スマートフォン白書2012』を公開
「スマートフォンが完璧に使いこなしている」人、1割に届かず
スマートフォンには様々な機能が搭載されており、またアプリやクラウドサービスを使いこなせば様々な機能を付加することで活用の幅を広げることができる。しかし、回答者の中で「完璧に使いこなせている」と思っている人はわずか8.3%と少数派で、多くのユーザーは多機能なスマートフォンを完璧に使いこなしているという実感が薄いようだ。一方、「ほとんど使いこなせていない」「全く使いこなせていない」を合わせると、6.9%は「使いこなせていない」と感じている。これは、スマートフォンをもっと有意義に活用したいというユーザーの欲求と捉えることも可能だろう。
携帯電話を肌身離さず持つのが普通な時代になりました。自動車電話のころから使っていますので、かれこれ30年近くになります。
当時、イベント系な仕事柄24時間電源を切ることなく、いつでも連絡が着くようにしてました。って、今でもほとんど変わらないのですがw
セキュリティな仕事をするようになってから、ちょっとしたことでも「どうしよう・・・」「これ大丈夫か?」と、困った時のセキュリティ頼み的な連絡が多く来るようになりました。まぁ、出来る限り対応したいところなのですが、ネットで調べればわかるようなことまでも、相談されてしまうと・・・結構大変なのです。
アルコールは一切苦手なのですが、以前に「とある飲み屋」に行ったとき、「困った客をどうにかしたいから相談に乗って欲しい」と頼まれ、「御礼はするから・・・」と。御礼ってなに?と、勝手な想像だけが先走りしたことを思い出します。丁重にお断りしましたので、ここで書けるのですが(自爆)
ケータイの場合
で・・・話に戻りますが、迷惑メールを踏んでしまったとか、変なメールが来た!なんてのが多くあります。ようは踏んでしまったメールとはエロサイト系で「全部ばれてしまった」と不安に駆られること。心理的弱点を見事に狙われたケースですが、当事者は大変らしいです。聞いても仕方のない、なんで踏んでしまったのかな言い訳を聞かされます。が、聞く方も大変なのです。はい。
また、変なメールとは、チェーンメールです。本文の一部をネットで調べればすぐにヒットしますが、身近な携帯に届くメールは、PCに届くメールと気分的に違うようです。仕組みはもちろん同じなのですが、心理的、精神的にダイレクトに響いてくるようです。
いずれも、無視できるレベルなものですが、肌身離さず持っているケータイだと、そうも行かないようです。デジタルストーカーのように、「すべて見られている」ように感じるようです。
スマートフォンの場合
スマートフォンをケータイと比較すれば、出来ることが全然広がってきます。ケータイは電源さえ入れれば動く「家電」みたいに動くものですが、スマートフォンはPCのように何でも出来てしまいます。フリーズもすれば、アヤシイ挙動もします。
しかし、ケータイと同じようなものに見えるので、ケータイと同じに考えてしまうのです。
冒頭書いたように、別に完璧に使いこなせる必要はないと思っています。ただ、使いこなせないと、何がセキュリティ上の脅威なのか?わからないと思うのです。
変なアプリケーションを入れてしまったり、変なアプリとWebサービスを連携してしまったりと、利用者が1回はクリックしなければ動かないものなどがあります。PCでも同じです。
ただ、身近に持っているスマートフォンで、先のケータイのようなことが起きると、どうでしょうか?
ケータイよりも、色々出来てしまう分だけ、セキュリティ上の脅威も増えてくると考えています。インストールしなければ動くことはありませんが、カレログの位置情報を偽装するツールを見て思う「もっと手前に考えた方がいいこと」のようなアプリを入れれば、ケータイでは出来なかったことまでもが、実際に出来るようになっています。
PCを24時間肌身離さず持っていることは「ほとんどない」ケースでしょうが、スマートフォンを持っていることは、PCの24時間と変わらないと思います。日本国内だけで使用していても、PCと同じく世界中とインターネットで繋がっています。
物騒な事件が多く起きる時代になりましたが、それでも日本は安全です。これは物理的な場所の話であって、インターネットに繋がっているPCやスマートフォンは、場所を選ばずに「安全でない」こともあります。どこへ繋がり、何を入れたのか?によって、変わってくるからです。
この時期、こたつの中でくつろいでいても、スマートフォンは極寒の中にいるかも知れません。
物理的な脅威
スマートフォンを使いこなす以前の問題として、スマートフォンを見ながら歩く人が増えたことのが、実際に危ないと思います。ところでスマートフォンのセキュリティ対策って・・・ちょっと視点変えてみませんか?で書きましたが、宝くじに当たらないのに、人に当たってしまう。駅の階段とかで自爆するだけならば、自己責任で終わりますが、他人まで巻き込んでしまう事態に発展することを考えると、歩きながらの使用にも罰則なんかが必要と感じます。
じゃあどうすればいいのか?
PCのセキュリティ対策は、年々利用者の意識も高くなっています。ウィルス対策なども無料有料問わずに「必要なこと」と認識も増加し、対策していることと思います。
一方、スマートフォンはPCほどに対策されてません。ケータイの時にはウィルスなど意識する必要もありませんでした。ここが国産ケータイ、ガラパゴス携帯の強みでもあります。
簡単に考えれば、小さなPCを持ち歩いている訳ですから、その中身にあるメール、連絡先、写真・・・繋がっているアプリ、パスワード等・・・PC以下の状態です。触る度にパスワードが面倒なので、何もしてないことが多くあります。絶対に落とさない、無くさないのであれば、それのが便利です。PCのパスワードすら「なし」の状態で使っているのに、スマートフォンにパスワードなんて・・・な感じでしょうか?
ただ、今一度、その中身を考えてみる機会にしてみてはどうでしょうか? その中身を誰にでも見せられるのならば、大丈夫ですが、ほとんど見せたくないのが実際のとこです。色々なものが便利になってきますが、その裏側も知っておきたいものです。