地デジ詐欺の被害者は、二転三転して更に被害が拡大した
地デジ化まで8ヶ月を切りました。便乗した商法や詐欺も結構あるようですが、結構無茶な話を聞きました。
「おれはだまされることなんかない。ぜったいだいじょうぶ」と思いこんでいる方もいるかもしれないが、実は詐欺師はけっこう賢い。自信たっぷりの人の方がかえって危ないこともあるのだ。詐欺の手口はさまざまあるが、最近の手口は「小額」であることと、「まったくの詐欺ではない」ことがポイントだからだ。たとえば、さきほどの「NHKのほうから参りました」の例では、自宅のアンテナやテレビの状態を確認し、「お宅の場合ですと、アンテナの交換が必要になります」「弊社は工事会社でもあるので、交換いたしましょうか」などと持ちかけて、実際にアンテナ工事を行う。ただ、その工事費が相場に比べてかなり高めだというだけだ。一般的な戸建て住宅では、1万円から2万円ぐらいでアンテナ工事は行えるが、それを3万円程度請求する。アンテナ自体はちゃんとしたものを設置していくので、「ずいぶんお金がかかるんだな」と首をかしげる程度で、気がつかないままにしている人も多いそうだ。
昨年夏の記事から引用しました。
便乗商法は、
1.アンテナ交換
2.ケーブルテレビへの勧誘
3.インターネットネット回線への勧誘
などがあるようです。実際にアンテナを変えなければ地デジが映らないため、どこまでを便乗商法と言えるのかが微妙なところでもありますし、実際に映るようになるための様々な方法の1つを提供しています。それを本当に視聴者が望んだものなのか?については選択肢を知らせないことで、便乗商法の方向に持って行っています。
詐欺は、
1.地デジTVで既に視聴しているのに、理由つけて欺す
2.不必要な機器を購入させる
3.アンテナ検査と称した調査費の請求
などがあります。
今回聞いた話は、1の「無茶な理由をつけて欺す」ものでした。
1.集合住宅の大家さんに、地デジが映らなくなるので対応しましょうと、既に引いてあったケーブルテレビの名前を使って接触
2.約20戸の部屋へは、ケーブルの回線をつかって、テレビ、インターネット、電話、FAXなどを既に利用中
3.地デジへの対応負担金として、80万円の見積が出てきた
4.あまりに高いために、ケーブルテレビ会社へ抗議
5.ケーブルテレビ会社は、名前を使われていただけだったが、大家さんが感情的になり説明を聞かずに契約解除(説明はもっともな話で、将来的には負担金(可能性)もあり得るかも知れない。と言われた部分に80万円が重なってしまった模様)
6.同時に地デジアンテナを電気店(詐欺でない)に依頼(数十万円)
7.各戸でケーブルのサービスを使っていた、インターネット、電話等が停止(個別にネットや電話を引いていたとこは影響なし)
8.各戸のアナログTVが映らなくなる(アンテナが地デジになったため)
9.再度、ケーブル会社と契約して「元の状態」に戻った。使われてない地デジアンテナが残った
・・・という経緯を聞きました。
これを単なる「無知」と言えるのでしょうか?
結局、欺した連中には何も行かなかったのですが、各戸の住民は大家さんにクレームを入れ、数日間の電話等のサービスが止まり、大家さんは金銭的負担と心労で寝込んでしまったようです。
最近の話なので、同じような事例は未だ起きているように感じています。
確かに、多少の専門知識がなければ欺されてしまうでしょうし、エコポイントの終了など旬な話題を巧みに盛り込むことで、実際には何ら関係ないことであっても「何となくそうかもしれない」と思わせるところが、相手の狙いです。
消火器販売なども「消防署のほうから来ました!」と、特にウソはついてないように思われます(笑) 消防署から・・・であれば、ウソになりますが、消防署のほうから・・・であれば、どっちの方向から来たのか?だけです。
マッチポンプ方式では、シロアリ駆除の無料チェックをしながらシロアリをポケットから出したり、盗聴器の電波が出ているようなので無料検査しますといいながら、なかったものがあったように振る舞うなど。。。宴会芸レベルの手品のようなことで欺されています。
わからない時には、知り合いや信頼できる人に相談するなど、その場で決めずに一呼吸置くことで十分に回避が出来るものと思います。