地元の市長宛てにTwitterを市政情報公開のチャネルとして活用するよう勧めてみた
私は埼玉県富士見市(Notふじみ野市)という、東武鉄道が力を入れて開発したいわばベッドタウンに住んでいます。週末は一部の方はご存知かもしれませんが、地元周辺のハコで音楽演奏活動をしたり、少年野球チームの末席コーチをしたり、これは今年に限ってですがマンション管理組合の副理事を務めたり、バプテスト教会に時々顔を出してみるなど、様々な、地域密着のコミュニティに参加をしています。
たまたまなのですが、先月末、野球大会の開会式とマンション管理組合関連の行事で立て続けに富士見市長にお目にかかったのをいいことに、もしかしてこれはご縁かなと、同市長宛てに、ホームページを通じてメッセージを送らせていただきました。
趣旨を要約しますと、
某IT企業に勤めるものです。地元ではいくつかのコミュニティ活動をしています。私はこの町がとても気に入っているため、さらによくするための支援をしたいと思います。そこで、提案ですが、市の行政や新たなサービスなどを情報公開し、コミュニケーションを活性化させることを目的にTwitterの活用を検討しては如何でしょうか。ちなみに首相や国会議員も活用を始めています。ご参考まで。
というものでした。
最近の行政はしっかりしていますね。あくまでも広報課からでしたが、数日と待たずに返事を頂きました。原文を載せてみます。
「広報活動の新サービスの積極的な活用」について
玉川様、先日はありがとうございました。また、広報活動についてご提案いただき感謝申し上げます。
さて、ご提案いただきました「Twitter」でございますが、新しいコミュニケーションツール(ミニブログ)として利用が増えていることは存じておりま す。また、行政の情報発信のあり方としても、従来の一方的な情報を発信ではなく、インターネットの利点を生かした双方向の情報交換、さらには市民の方どう しの情報交換の場として大変有意義なツールであると認識しております。
しかし一方では、荒し対策や個人情報へ繋がる書込み対策などの課題も多いことから、公共機関(地方自治体)が運営するウエブサイトでの利用におきましては、慎重に検討してまいりたいと考えております。
なお、現在本市では市ウエブサイトのリニューアル(平成22年度)に向けた準備を進めており、見やすく探しやすいウエブサイトにしていくとともに、市民の 皆様から頂戴したご意見を踏まえ、出来る限り時代に適合したサイトを構築してまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。
送信元 埼玉県 富士見市役所 秘書室 秘書広報課
はたして地元では、2010年4月現在、まずはホームページという枠組みを越えた発想をするには少々早かったようです。埼玉でも一部の行政やコミュニティは積極的な活用を開始しているようですが、市はTwitterの成長のサイクルで言うとどのステージで導入することになるのでしょうか。あるいは市の発展のサイクルで言うとどこでしょうか。行政は安定を求めているでしょうか、それとも成長を求めているでしょうか、など、いろんなことを考え始めてしまいました。このテーマは生活環境に直接影響を与えるものなので、ステイクホルダーの一人として引き続き追いかけてみたいと思います。