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夏目房之介の「で?」

京都国際シンポ終了

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京都精華大学国際マンガ研究センター 第1回国際学術会議
「世界のコミックスとコミックスの世界 ー グローバルなマンガ研究の可能性を開くために」
http://www.kyotomm.jp/event/study/isc01.php

最後のセッション「ワークショップ4」の途中で失礼して帰ってきました。総合討議に参加できず申し訳ない。でも、集中力の限界でもありました。

とはいえ、この国際会議はおそらく日本で開かれた本格的なマンガ、BD、コミックスに関する学術会議として最大規模のものだったし、成功だったと思う。
知的文脈と言説空間、歴史の異なる者同士が共通の「場」をいかに作り上げうるかという困難を超えて、多くの議論可能性と課題、新たな視覚が次々と出され、参加した多くの研究者たちに貴重な「種」を宿して終わったと思う。その意味で素晴らしい場であった。

語りたいことが、それぞれのセッションについてもあるが、それ以上にグルンステン氏はじめ、多くの海外研究者と直接会話交流できたこと、未知の研究者とも話ができたことは、僕にとっても大きな財産となった。
前よりも英語の発言を聞き取ることができ、また積極的に海外研究者と英語で会話できたことも、僕には嬉しかった。あきらめず2年間(途中ちょっとお休みしたけど)英会話を続けてよかった。英会話の先生にも感謝を伝えよう。

余裕があれば、各セッションや話題についても書きたいが、今回はこれまで。とりあえず、この会議を苦労して開催にこぎつけ、大変な思いで進めてくれたジャクリーヌ・ベルントさん、吉村和真さん他、京都精華大学やミュージアムのスタッフの方々に深く感謝したい。
みなさん、ありがとうございます。

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