清谷信一『フランスおたく物語』(講談社文庫)と「読む」仕事
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清谷信一『フランスおたく物語』(講談社文庫)は、98年、ちょうど十年前に『Le OTAKU フランスおたく事情』(KKベストセラーズ)として出た本の文庫化で、あらたに一章が設けられて最近の事情について書かれています。僕が自分の「国際化元年」と呼んでいた99年、国際交流基金のパリ日本文化会館で「現代日本短編マンガ展」を監修したこともあり、この本は凄く刺激的でした。本に登場する、フランスにおける日本マンガの伝道者ドミニク・ヴェレとは友人になったし。まだ『マンガにおける〈他者〉』を読んでいるので(遅!)、読めてませんけども。清谷さんとは、その後フランクフルトの国際ブックフェアで知り合ったんだっけな。それにしても凄い表紙です(笑)。
今、昨年の特別講義「現代学 暴力」の学生のレポート担当分を読んでます。月末までには『孫が読む漱石』の文庫版ゲラを読むはずで、来月には書評を集めた単行本のゲラ初校を読み、その間、学習院の身体表象文化学コースの受験者の論文も読まねばならないはずで・・・・この「遅読の王」が何でこんなに文章読む仕事になってんでしょうか。
あ、こないだ僕の学部向け講義「現代マンガ学」の試験をやり、人生初の試験監督をやりました。いやあ、緊張した。一人じゃなかったので、無事終えましたが・・・・。もちろん、その答案もこれから読む。ひえ~。
僕は基本的に家でマンガを読み、外を移動中に活字を読むので、中野晴行さんのWEB本『マンガ王国の興亡』は全然読めてません。プリントアウトもできないし、アンダーラインも引けないし、紙に落とすサービスを付けてほしいっす! ノートPC持ち歩いて読む気にはならないよ。
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