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夏目房之介の「で?」

本日の経験者講習会はやっぱり対錬

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会場に行くと、李先生がホワイトボードに「知己知彼」と書かれ、あー・・・・と思ったら、やっぱり「対錬」であった。まずは少し龍形をやり、あとはひたすら対錬。ごく単純に、まずは龍形で手を合わせて回り、次に扣歩で互いに左右を換える。この転換を扣歩、擺歩、扣歩(だっけ?)の3歩で繰り返す。もちろん龍形を保ち、相手に対し自分が有利な場をとるようにする。次に吸化掌(太極拳の推手に近いが、やってみるとかなり違う。推手の経験があると混乱する)。それをひたすら2時間近くやったわけだが、走圏や掌法よりも時間が早くたった気がする。相手のある動きなので、どうしても力は上に上がり、相手との関係の中で動きを追うのに忙しく、腰や足にしっかり落として力を出すなんてことができなくなるので、じつは楽だった。汗はかくが、いつものしんどさはない。易筋のしんどさからすれば、全然軽い。いや、ほんとはそれじゃいかんのだろうけども。
ただ、李先生からは下盤でやっている、それだけ下が強くなっているのだ、と一応誉められたので嬉しかった。相手は李先生が選ぶのだが、僕は最初エドと、次に八戒さんと組んだ。悪いけど、この二人よりも僕のほうがあきらかに練功で足腰ができているのが、やってみてよくわかった。彼らより上半身や腕の力を抜くことができ、容易に(後から動き出しても)自分が安心できるポジションを得ることができるのだ。これは、けっこう驚いた。李先生は嬉しそうに「年令でもカラダの大きさでもないってことがわかっただろ?」といっていた。相手が僕より疲れていくのもわかる。もともと彼らのほうが体も大きく腕力もあるせいだろうが、どうしても上に力が上がってしまうのだ。
ただ、にもかかわらず、自分では「全然できてない」のが、よくわかるので、かなりヘコんだ。走圏、単換掌で、それなりにやってきたものが実現できていれば、もっとできるはずなのに・・・・と思ってしまうのだ。なるほど、こうやって「自分を知り、できないところを走圏や掌法で練功してゆく」ってことなんだろうね。それに僕は相手に合わせようとし過ぎるかもしれないな。
でもねー、基本相対の訓練って苦手なんだよね。昔テニスやってたときも、一人で素振りやってたときは先輩から期待されたりしたのだが、実際に打ち合うとボロボロで、クラブでも最下位になっちゃたりするタイプだったことを思い出してしまった。まあ、あの頃ほど上がり症、緊張症でもなくなってるけどもね。先は長いってことだけはたしかだ。

追記
今日エッグでのびをしたら、腕の付け根の背中側から腕の下側にかけて筋肉痛があった。驚いたなー。筋肉痛そのものがひさしぶりだけど、八卦掌の練習で、それも腕! しかも、翌日の筋肉痛! う~む。

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