ゼミ旅行で京都にきてます
京都国際マンガミュージアムでの公開企画会議出席にあわせて、ゼミ生の発意でゼミ旅行として昨日から来てます。昨日はミュージアムで今やっている巡回展「少女マンガのパワー展」を、学芸員の表さんのギャラリートークで観覧。その後、館内を案内してもらった。
ミュージアムは、烏丸御池というすごくいい立地なので土曜は家族連れなどで混雑していた。来館者は意外に年令の高い人が懐かしさで読みにくる例が多く、場所柄外国の人が多い(1割以上)という話だったが、たしかにそうの通りだった。「少女マンガ展」のせいか、女性連れも多い。館を案内してもらって、地下の倉庫を見せてもらったりしたが、予想以上の寄贈があって、すでに処理が追いつかない状態になっているそうだ。重複した雑誌などは、今海外の大学などでも日本マンガで日本語を学びたいニーズが高まっているので、そういうところに送ったりもしたいとのことだった。来館者など、目に見える状況の裏で、アーカイブ機能の面など、色々な問題があるらしいことがわかる。
閉架式の読書室で最後に質疑があったが、ゼミ生が「所蔵本のコピーとかは?」と聞くと、現在はまだミュージアムといっても博物館や図書館の認定がされておらず、できないのだそうだ。来年にはできるようになるらしい。希少本など、地方からネットで検索できて、コピーやデータを送ってもらえると研究者には便利なんだが・・・・という話になった。
「少女マンガ展」は、もともと米国大学の徳さんという児童描画の日本人の先生が企画し、作家さんを一人ひとりくどき落として、米国の大学を巡回したものだが、これが日本でハナからやったら無理だったかもしれない顔ぶれが、米国大学巡回ということで可能になった側面がある。少女マンガ好きの素人の人が見ると、何だかバランスを欠いた人選に見えたりするかもしれないが、じつはそういう経緯で「よくぞ、できたね!」っていう面もあるのだった。ただ、そういう裏事情は通じにくいし、日本版に直した部分も原画とコピーの差という、ちょっと踏み込んだ面だったりするので、一般のファンには難しいところがあったかもしれない。平面展示で「ここが見所!」っていう面白さを立体的に拡大してみせるって、けっこう難しいんだよねー。
夕方、自由行動のあいだ僕は明治期のマンガを見たり、明治~大正あたりの漫画雑誌を画面で見られるモニターを見て、いったんホテルに帰ってから、再度ゼミ生と集合して近所の新風館で食事へ。じつは、昨日今日とイズミノウユキさんが友人とともに参加してくれている。食事のあとの飲み会では、けっこう学生と話してくれたので、刺激になったんじゃないかと思う。
表さん、お世話になります。
イズミノさん、ありがとうございます。
ゼミ生諸君は、せっかくの機会なので、どんどん質問したりするように、
って、こんなとこで書いてもしょうがないけどね(笑
明日は有志で大阪児童文学館に行こうかと思っていて、その後東京に帰る。