ゼミ旅行終了
24日、ゼミ生ごと京都国際マンガミュージアムでの公開企画会議参加。
25日、大阪に移動して国際児童文学館見学ののち東京へ無事帰還。
企画会議ですが、会議を来館者の前でやってしまうという風にはならなかった。
まず、僕や呉智英さん、清水勲さん、内記稔夫さんらを前に横並びにし、聴衆と向き合わせてしまった時点で、このメンツであれば当然各自の演説になってしまう。最低でも、会議の面々は円卓型に向き合わせ、聴衆に背を向けさせないと、会議にはならないだろうと思う。
それか、講師である僕以外の人を聴衆側のいちばん前に座ってもらって質疑形式にするかだろう。展示空間の作り方を話していたのだが、会議の空間になってなかった。このメンツで正面に聴衆がいたら、そりゃ自分のいいたいことを講演してしまうに決まっているんである。喋りたくてしょうがない人ばっかりなんだから(笑
夜は、会場にきてくれた村上知彦さん、斎藤宣彦さんや、関西の研究者をまじえて交流会を開いていただいた。表さんの尽力のおかげで、ありがたいかぎり。学生諸君がそれをどこまで活かせたか、といえば、学部生は彼らで固まっちゃったので、アウト。他の院生や社会人博士課程の人はさすがにあちこちにバラけて交流してくれたので、意義深いものとなったと思う。学部生諸君は、今後見習うようにね。
25日は有志で大阪国際児童文学館を見学。突然伺ったので、ふつうに来館者として見て帰ろうと思っていたのだけど、一応挨拶したら館の学芸員の方がわざわざ所蔵資料庫を案内してくださった。いやあ、凄いです! もう、我々みんな興奮。こりゃ、一日いてもあきないとかいってるのが、最後はここに住みたいという声まで。
日本最初といわれる「御伽噺」の本から、巌谷小波の「小金丸」の最初の版などに始まり、戦前戦後の児童関係の絵本、紙芝居、雑誌、単行本・・・・しまいにはライトノベル、文庫の百科モノ、さわる絵本などにいたるまで、物凄い収蔵品。
紙芝居は、酒井七馬の「原子怪獣ガニラ」を見せてもらい、いきなり「同一化技法」を発見してはしゃいだり、「ゴリオン」という顔がゴリラで体がライオンという腰抜けそうな怪物の話に盛り上がったり、学生諸君も楽しませていただいた。児童館のみなさま、ありがとうございました!
万博公園の、それもモノレールの支線駅から歩くという、環境はいいが、むちゃくちゃ不便な立地で、その点京都国際マンガミュージアムとは大違いだが、たしかに研究者や興味のある人にとってはこれが利用できるというのは天国のような心地ではあるだろう。収集整理と利用についても非常にユニーク。廃止統合の他に、何らか別の組織による引き取りや資本による援助の道がないもんかと思いますが・・・・個人的にちょっと相談したりしたけど現実には厳しい。
ところで、児童館の前にはかの「太陽の塔」の背中があり、これがなかなかの光景。
写真は別途、公開。