馬貴八卦掌報告29 筋を伸ばす
昨夜の練習で遠藤老師が話されたこと。
「我々は常に気と血をさかんにして流通させ、筋(スジ)を鍛え、太くしている。しかし、それも練習しすぎるとやはり疲れる。私も、今日は調子がいいなと思い2時間とか練習すると、翌日練習できないほどになる。使いものにならない感じ。そういうとき、筋を伸ばすようにしてみると、疲れが消えてゆく。中庸を心がけるように」
なるほど。筋の感じは、
まだ全然薄いのだが、足と腰に関しては少し筋が通るというか、張るというか、何となくそういう感じがある。下半身に関しては膨張・充実感もある。でも、力強さが体全体に通り、満ちるという感じはない。
まだまだなので、遠藤老師のいう状態はわからない。でも、多分そうなるんだろうな、と思う。このへんの「確信」は、過去、経験的に実現してきたことで保証されているが、それ以上に身体の感覚からくるもののような気がする。今の身体の状態から推測できるような気がするのだね。
というわけで「疲れたな」と思ったら、ちょいとスジを伸ばしてみようと思った。起きたときの「のび」みたいにすればいいのだろうか。
先週木曜の練習で、じつは異様に左足が沈んで、バランスが悪かった。老師にいうと「そういうものです。私も、李老師だって、いまだにそうなんですから」という。「いや、いつもよりバランスの悪い感じが・・・・」というと「それは勘違いです」。
でも、その翌日気づいたのだが、このところ新しい部屋に入れるホームセンターでの買い物、搬入のための移動、近所の古道具屋から台車でえんやこら荷物を運んだり、自転車でいったりきたり・・・・その他、大崎との徒歩往復など、ものすごく足を使い、さらに部屋に移す荷物の荷造りで体を使い・・・・。一言でいえば、体とくに足が疲れているのだった。
なので、多分もともと弱い左足に無理がきて、いつもよりふんばれずに沈んだのだ、とわかった。多分ね。
けど、考えてみると上半身については「伸ばす」というのはわかりやすいけど、下半身はどうやって伸ばすんだろう。筋を伸ばして気血をめぐらせることで「疲れ」をとる、ということなのかもしれないけど、下半身の伸ばしかたがいまいちわからん。「ノビ」をするときは、足で床を噛んでつっぱる感じなんだけど・・・・。それとも走圏で「疲れ」がとれるんだろうか。余計、疲れちゃう気もするが・・・・。遠藤老師のいう「疲れ」は練習のそれにかぎったことなんだろうか。
ま、いいか。どのみち、テキトーにやってて、無理はしないのが僕の練習だしね。やりすぎるなんてことは、まずないのだ。