オルタナティブ・ブログ > 成迫剛志の『ICT幸福論』 >

”情報通信テクノロジは人々を幸せにする”を信条に、IT業界やアジア・中国を見つめていきます。

ITベンダー 紺屋の白袴

»

先週ビッグサイトで開催されていた大規模なITイベント。

クラウド、モバイル、Web、セキュリティ、組み込み等、あらゆる IT 関連の最新技術・ソリューションや利活用提案が行われていたのだが、このイベント自体への IT の活用は? というと、残念ながら IT が全く活用されていなかった。
まさしく紺屋の白袴とはこのこと、というのが感想だった。

展示会場内案内、セミナー会場案内は紙。スマホで検索できない。
会場案内係に聞いても、同様に紙を広げて目を凝らして該当の会社やセミナーを探す。そして間違えたりする。
入場登録も果てしなく時間がかかる。 昔ながらの名刺2枚+アンケート記入。 ツルツルの紙をに小さい字のアンケート記入は記載ミスもあるだろうし、その後膨大な量を中国かどこかでデータ入力するのだろうから、正確性は大いに疑問。
そもそも主催者のWebページは、デザインもイマイチ、使い勝手が悪いことの加えて、開催期間中のアクセス集中で遅くてタイムアウトになったりする。
展示各社も、モバイル、クラウド、ビッグデータを訴求している割には、分厚い資料配りが多くて、詳しいことは弊社Webで! というところは少ない印象。
説明担当が iPad 等を活用しているのもあまり見かけない。 集客のための抽選会賞品としての iPad は非常に多かったけれど。

私もIT業界に身を置く者として、『実際に実行できる IT の利活用』 を提案し実行できるようにならなければと感じた次第。

Comment(0)