オルタナティブ・ブログ > 成迫剛志の『ICT幸福論』 >

”情報通信テクノロジは人々を幸せにする”を信条に、IT業界やアジア・中国を見つめていきます。

中国EC:淘宝網への抗議書

»

メルマガで発信した内容からのピックアップです。
中国EC関連のメルマガ配信ご希望の方は、narisako@extra31.com まで。

◇淘宝網の商品検索結果ランキングの要素調整が引き起こした争議とは◇

7月8日、淘宝網は商品検索結果ランキングの要素を調整し、買い手から
出品者への返品数、苦情数、評価点数等と出品者のサービスの質に直接
関係する要素を発表することとなった。
これらはいずれも検索結果ランキングに影響を与えることとなる。
今回の調整は信頼できるeコマースプラットフォームを継続して構築し、
オンラインショッピング空間を健全にしていくことが本来の目的であったが、
多くの中小出品者から抗議を受けることとなった。

淘宝網のある出品者が書いた抗議書が、ネット上で広まっている。
内容は淘宝網が突然商品検索結果ランキングの要素を調整して以来、
中小出品者へのアクセス状況が突然減り、注文が大幅に減少したという。
抗議書は淘宝網が直ちに商品検索結果ランキングの要素を変更することを
要求し、最初の商品が売り出された時間に基づき並び替える方法に戻すこと
が最も合理的だと述べている。

淘宝網による突然の商品検索結果ランキング要素の調整が招いたのは、
抗議書だけではなくクリック詐欺も見られる。
新たな淘宝網の商品検索結果ランキングはサービスが開始されたものの、
一部の出品者による淘宝網のランキング要素制圧の攻撃対象となっている。

7月23日午前、一部の出品者が某QQグループに参加し始め、淘宝網の
商品検索広告淘宝直通車(淘宝網内で表示されるキーワード反応型の
PPC広告)へのクリック詐欺をよびかけた。

淘宝網の出品者はこのように述べている。

「直通車はおおよそ設定したが、かかる金額がいつも違う。ここ数日間は
一時間も経たないうちに数十元払ったが、成約は出来ていない。」

ある出品者はサイト上にクリック詐欺のIP記録のキャプチャーを表示した。
記録には複数のIPが前後してログイン後5~6秒間何も閲覧せず、買い物を
せずログアウトしていた様子が表示されている。

7月24日夜、あるグループがQQ音声チャットルームを通して最新の行動綱領
を発表し、『杭州合流』を企てた。杭州合流の日程は7月26日に確定し、
最終的な目的は淘宝網の新たなランキング要素の制圧、全国オンライン
ショッピング商同盟を設立することである。
一方の淘宝網はクリック詐欺について叱責し、これは『ネットマフィアの行動』
に属すると考え、このように組織立って淘宝商品検索の新要素を反対する
出品者に対し、淘宝関連の責任者はこう態度を示した。

「市場の秩序を乱す出品者に対しては、技術行使によりその追跡を行う。
またこういった暴徒の被害者による積極的な通報も歓迎する。
淘宝はいずれ公安機関と団結して徹底的に厳しく調査していく。
決して寛容な扱いはしない。」とのこと。

【コメント】:
多くの出品者は淘宝網の新しいランキング要素の取り入れ目的について、
出品者の検索ランキングに影響を与えることで、より多くの出品者に直通車
の使用を普及させ、形を変えて出品者に対し料金を請求することであると
考えている。

それについて淘宝網ははっきりとこう述べている。

「この新しいランキングは決して有償ランキングを助長するものではない。
しかし、この調整を行なった後、多くの出品者の人気が下降し続けており、
直通車を使用することで普及をしている出品者は基本的に影響を受けて
いない。」

Comment(0)