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今どき2桁成長のデータセンター市場とクラウド市場

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景気悪化の影響をまともに受けているICT業界の中で、データセンター市場だけは引き続きの2桁成長と予測され、“元気いっぱい!”なようだ。

IT投資抑制をものともしない国内DCサービス市場

IDC Japanが2009年4月13日発表したデータセンター市場予測のグラフを読み取ると、以下のように予測されている。

  • 2008年のデータセンター市場は、前年比13.3%増の7700億円規模
  • 引き続き2桁成長が見込まれ、2012年には1兆2000億円を超えると予想。
  • 特に専有ホスティングサービスの拡大が見込まれており、2008年の2600億円から、2012年には5500億円まで倍増する。
  • 専有、共有ホスティングサービスの総額は6300億円となり、データセンター市場全体の1兆2000億円の半分の規模となる。


ホスティングサービスの利用者層は、従来のWEB系、ネット系だけにとどまらず、企業の情報系または基幹業務系にまで広がり、多くがクラウドのマーケットと重なっていくこととなるであろう。

ちなみにクラウドコンピューティングの市場予測も出されており、こちらは2008年は500億円(前年比19%増)で2013年には1400億円を超える市場規模に成長すると予測されている。内、データセンター ホスティングと重なるIaaS(Infrastructure as a Service)は、現在の100億円規模から400億円弱まで3~4倍の成長が見込まれている。

こんな元気のよいセグメントが牽引しつつ、ICT業界全体に活気が戻ってくればいいですね!

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