インテリア素材におけるこれからのトレンド
10月、11月は連休がちらほらとありますので、この機会に部屋の模様替えを考えている方も多いのではないでしょうか。そのような皆さんに一味違うマテリアルをご紹介したいと思います。
忘れられていた自然素材
竹を使ったインテリアというと皆さんはどのようなものを想定しますか? おそらく、「竹篭」や「竹を編みこんだ○○」というものが多いのではないかと思います。人によっては風呂屋の脱衣室の床、という方もいるかもしれません。ご存知の通り円筒状であるため、通常の木材のように簡単に板材にはできません。このため今まで「竹を使った○○」というと基本的にこのようなものになってしまい、伝統工芸的な域からは中々脱することができませんでした。しかしながら、最近は竹を用いた集成材も現れており、この問題はクリアされて木材と同じような使い勝手で扱えるようになりつつあります。
竹集成材家具のはじまり
竹は生育が早く、木のようにマメな手入れは要求しないことから、環境保護の観点では優れた素材です。そこでこの竹を大々的に家具に使ってみようという試みが色々と始まりました。その代表的なのは株式会社テオリがすすめている竹集成材プロジェクトです。海外を含めた様々な展示会にも出展しており、積極的に「編み物」ではない、竹のインテリアを提案しています。
このサイトをみると、竹の特徴、竹をインテリアとして扱う難しさが色々と書いてあり、竹を使った家具について知識を得ることができます。検討されている品目は小物類から写真のようなテーブル、チェアまで多岐にわたり、人とちょっと違ったものが欲しいという方でかつエコ的な要素を取り入れたい人にはぴったりではないでしょうか。
竹のブレイクの兆しはすぐそこに
このような竹に対する取組みは単発的なものではなく、爆発的に広がる兆しがすでに見られます。その先陣をいくメジャープレイヤーとしては、あのIKEAがあります。IKEAでも同様に、竹の生育の早さ、そして素材としての良さに注目しており、最新のIKEA PSシリーズでIKEA PS SKALという皿を出してきました。これはあまりにも巨大なので日本の家庭で使いこなせるか怪しいところですが、中々凝った作り方をしており、今後竹を使った家具類をどんどん出してくれることを期待したいところです。
これ以外にもあのiPhoneケースにもCovertecから竹を使ったケースが登場しました。
ちょっとこれだけは集成材とは何にも関係ありませんが、竹に対する注目が高まっているということには違いはありません。
今年もこれから100% Design TokyoやDesign Tideでどのようなものが出てくるか、楽しみなところです。