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「使いやすく」「ハマる」技術とは! それは・・・

残念ながら統一性の無い交通機関

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今回は身近な乗り物であるバスのユーザーインタフェースに関して考えてみようと思う。

バスに乗るのは出来るなら避けたいと思う人が多いのではないかと思う。
私はその一人である。
理由としてはいくつか挙げられるが、
まず、地域によって乗り方が違うことが大きいのではないだろうか。

前から乗る地域、後ろから乗る地域。
乗車時に運賃を支払う地域、降車時に運賃を支払う地域。

23区内のように運賃が一律の場合は、前から乗り先に運賃を支払う。降りる時は後ろから。
地方の場合は、後ろから乗り乗車券を受け取る。乗車区間分の運賃を支払い前から降車。
こういったパターンが多いのではないかと感じている。

また、支払方法も統一性が無い。
どのバス会社も現金は対応している。その現金も社内で両替が必要になった場合が気を使う。
特に降車時の両替は、待っている人がいるため早くしてあげなければと焦ってしまう。
そしてカードも使えるバス会社が増えてきているが、そこに統一性が無い。
そのバス会社でしか使えないカード、地域密着のカード、SUICAのように比較的広範囲に使えるカード。
バス会社によってさまざまである。同じ地域でもバス会社によって使えるカードが異なる。

あと、時間が電車のように正確でない。5分遅れは当たり前。15分、20分。それ以上遅れる場合もある。
交通事情による遅れであるが比較的慢性化している。
そこで問題なのが、「何分待てばよいの」か分からないことだろう。
私の知る限りでは、福岡ではあと何分とかある程度分かるようなシステムがバス停に設置されていたと記憶している。
このシステム導入も地域やバス会社によってまちまちである。

やはりバスと言えば「降車合図ボタン」が象徴的である。
このボタンの設置場所は同じバス会社でも車体によって設置場所が異なっている。
窓側。そして
通路上の天井。
Bus1

通路側の座席の人用に、前の座席の後ろ側にも設置している車体もある。
Bus2

これは便利。窓側のボタンを押すために立ったり隣の人にお願いする必要はなくなる。
これはボタン設置設計者の心配り(思いやり)に依存するのだろうか。

今回はバスで考えたが、ユーザーインタフェースには統一性と思いやりが必要だということが分かってくる。
この統一性と思いやりある設計があればバス利用者も増えるのではないだろうか。

特に、都内で電車移動をされている人には、たまにはバス移動もお勧めしたい。
以前、バスで都内を移動したことがあるが、いつもと違う光景が刺激になり、新しい発見に繋がった記憶がある。

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