ボイストレーニングの回数や負荷について
「このトレーニングは何回やったら良いのでしょうか」
ボイストレーニングの回数をたずねられることがよくあります。
目安として、10回何セットとか、一回15秒などというようにお伝えしています。
あまり少なすぎても効果がありませんし、多すぎて無理をして疲労がたまっても逆効果です。
特にボイトレの場合、声帯を使うトレーニングのときは、あまり追い込まないようにしたほうが無難です。
声帯自体は筋肉のように鍛えることができないからです。
調子の良いときにやり過ぎて喉のコンディションを崩してしまっては元も子もないですからね。
逆に、声帯を使わないトレーニングで、呼吸のみのトレーニングなどは回数を頑張っても大丈夫です。
これは筋トレと同じですので、回数を増やしたり、間隔を開けて回復させながらトレーニングすると効果的です。
スポーツクラブで行うような筋トレは「10回3セット」とよく言われますよね。
でも、この「10回できればOK」というふうに考えながらやると、不思議なことですが11回出来そうでも、ちゃんと10回でやめてしまうのです。こうすると、本来もう少し追い込むことができるはずの手前でやめてしまうわけで、筋力アップさせたい人には足りないのだそうです。
この10回3セットの常識は目安なのですね。
ボイトレもおなじようなところがあります。
文字だけでお伝えする本ブログのような場では、直接ご本人と向かい合っているわけではないので、なかなかその方に合った回数の設定が難しくもあります。
回数の設定は目安と思って頂けると良いでしょう。
呼吸系、筋トレ系は「もう少し出来そうかな」というところまで。余裕のある方は、1日でセットとセットの間をあけてみてください。例えば朝と夜に1セットずつとかです。
声帯が反応するものは、苦しくなる前に終わらせてくださいね。無理は禁物です。
お読みいただいた方々には、ぜひご自分に合った負荷でトレーニングしていただければと思っています。