良い声で発声したければ下腹を張りながら発声すること

ボイストレーニングでしっかり横隔膜をトレーニング出来たとしても、実際に発声するときに横隔膜が使えていないと、せっかくの素晴らしいその効果は発揮できません。

横隔膜の効果を生かすためには、下腹のへそ下9センチにある「丹田」という場所を徹底的に意識して張ることです。

発声中（歌もスピーチも同じです）は、のどや他の場所はリラックスし、この丹田一カ所のみに意識を集中することで、横隔膜がしっかり使えるようになります。

ただ、実際歌い始めたり、話し始めたりすると、内容に意識が行ってしまって、それどころではなくなってしまう場合もありますね。そういうときというのは大抵、横隔膜がお留守になってしまい、頭が前のめりになってしまい、喉に余計な力みが入っています。

では、どうしたら丹田を張って、トレーニングした横隔膜をしっかり使って発声できるようになるのでしょうか？

そこで、一番簡単にできる、横隔膜をしっかり使って、実際に発声できるようになるトレーニング方法をお伝えしましょう。

「横隔膜ロングトーン」です。

横隔膜ロングトーンは単純に声をのばすだけなので、内容に気を取られずに横隔膜を使った発声のコツをつかみやすくなります。

★★★　横隔膜ロングトーン　★★★

（１）「あ」と発声するつもりで口を開けて息を吸う

（２）息を吸ったら下腹が張るように
（最初のうちはお腹が「ぎゅるっ」となったりしますが、お腹の中が動いて成功している証拠ですので気にしないでください）

（３）「ま」と「も」の中間くらいの発音で「ｍお〜〜〜〜〜〜」と発声する。

コツ：[m]のときに「ｍ〜」と少し長めに発声してから下腹の丹田が張る感覚をつかむみ、そのまま「ｍ〜むお〜〜」とロングトーンにもっていくとやりやすい。

（４）そのまま下腹を張り続けながら「お〜〜〜」を1分間伸ばし続ける。息が切れたらブレスして良い。

（５）1分終わったら（１）に戻り、これを3回繰り返す


実際、歌うとき、話すときも、この状態を維持しながら発声しやすくなります。