【ボイトレまとめ 1】ボイストレーニングの腹式呼吸
ボイストレーニングといえば、腹式呼吸ですね。
「息を吸って〜お腹をふくらまして〜、息をはいて〜お腹をへこまして〜」というかけ声、聞いた事があると思います。
基本的に呼吸法としては間違っていません。
しかし、この呼吸法、私は一度も行った事がありません。
なぜなら、腹式呼吸の練習をしていても、声が良くなることとは関係ないからです。
あまりに「ボイトレといえば腹式呼吸」ということが一般的になりすぎていて、腹式呼吸にこだわりすぎているために、ほとんどの方々が良い声を出せずにいます。
声は、「いかに横隔膜を使うか」というこの1点につきます。
横隔膜は、肺の下あたりにあるドーム型をした呼吸をつかさどる筋肉です。
この横隔膜をしっかりと使えるようにするためには、お腹をへこましてはいけません。
お腹は、常に、できるだけ張った状態にします。
おへその下の下腹がパンと張った状態を常に維持することが大事です。
★★★ ボイストレーニングの腹式呼吸 ★★★
(1)壁に背中をつけて立つ
(2)顎を下げて口を開ける。肩を上げずに、下腹を張りながら「はあっ」と大きく息を吸う。
(もしわからなければ誰かに下腹を軽く押してもらうとよい)
☆ポイント:下腹はしっかりと前に出て、さわるとパンと張っている。このとき、下腹を無理に出そうとして壁から背中が離れないこと。
(3)そのまま息を5秒とめる
☆ポイント:下腹はパンと張ったまま。
(4)下腹を張りながら「はーっ!」と一気に息をはく。(そーっとはいてはだめです)
☆ポイント:息をはくとき喉で小さく「あ"っ」という言う音がしたら喉でとめているのでよくありません。「喉止め」しないコツは、お腹の頑張りに集中すること。喉の周辺がリラックスしやすくなります。いくら良い呼吸をしていても、「喉止め」をしている限り良い発声はできません。喉で音がしないようになるまで練習すること。
(5)2~3を何回か繰り返す。慣れてくればお腹を押してもらわなくてもできるようになります。息を吸っているときもはいているときも、出来るだけ下腹は「パン」と張った状態を維持するように。
****おしらせ****
2015年4月6日(月)の「オルタナティブ・ブログ」と「誠ブログ」統合に向け、4月1日(水)から4月6日(月)までエントリーができなくなる関係で、予約にて記事を投稿させていただいております。
せっかくの機会ですので、「ボイトレまとめ」を行います。トレーニングにお役立てくだされば幸いです。
また、期間中はご質問への回答はエントリーできません。ご質問などは4月7日以降にお願いできれば有り難く存じます。