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ライフワークとしての学びを考えます。

プレゼンが「成功した」と思われるためのお辞儀の仕方

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「以上です。ありがとうございました。」

プレゼンが終わって、この後皆さんどうするか?
見ていますと、大抵の方が、割とあっさりと恥ずかしそうに引きあげられます。

トレーニングの生徒さんたちにどうしてですかとうかがうと、
「恥ずかしがり屋なんで」
「あまり上手くいかなかったので早くこの場を立ち去りたい」
など、謙虚な言葉が返ってきます。

私も以前はそうでした。

最初に注意されたのは、ピアノの演奏会でした。
自分自身が満足いくように弾けなかったとき、もうすぐにでもその場を立ち去りたくて、お辞儀もそこそこにソデに引きあげていたのです。

演奏会後、お客さんの一人に言われました。

「拍手を全身で堂々と受ければいいのに。自分が満足できたからとかできなかったからとかで最後の挨拶が変わってしまうのは良くない。あなたの都合はお客さんには関係ない。せっかく拍手をしているのだから、こちらも受けてほしいんだよ。」

それから、変えることにしました。
演奏後、自分の頭の中で「あそこまずかったな〜」とかいろいろなものが占めていたとしても、それはそれ。後で反省すれば良いのです。拍手を堂々と受けるようにしました。

私が気にしてこだわっているのは、単に専門的な細かいところであって、お客さんは音楽の全体像や音楽の内容味わっています。「あ〜ここがまずかった。ここの音がぶれてしまった」とかまで、ほとんどのお客さんは聴いていないのです。


これはプレゼンや講演、スピーチもも同じだと思いました。

終わったら、しっかりと皆さんに御礼の気持ちをのべて、しっかりとお辞儀をします。

このとき、どんな精神状態であれ、心のこもったお辞儀ができるように工夫しました。

心の中でゆっくり5つ数えてお辞儀をするのです。

1,2,3,4,5と数える間にお辞儀し終わり、会場を見渡しましょう。こうすると、誰からも丁寧な挨拶をしていると思われます。

そして、背筋を伸ばし、早足にならないように同じ速度で歩いて引きあげます。

最後に気まずそうな表情で下を向いてそそくさと引きあげると、せっかくお客さんが満足していたとしても、「あれ?失敗したのかな?」と思われてしまいます。

ぜひ、堂々と、ゆっくり5つ数えてください。顔をあげたら客席を見渡すくらいに。そして、顔を上げて引きあげましょう。

多少小さな失敗をしたとしても大丈夫。お客さんは「成功したんだな」と受け取ってくださいますよ。

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