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芸術文化のために高級オルガンを無償で貸してくださったローランド

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電子楽器大手のローランドは7月15日、MBOに向けた特別目的会社によるTOB(株式公開買い付け)が成立したことを発表しました。

「投資ファンドに根こそぎやられるのは情けない。社員も誇りを失って、会社を辞めていくかもしれない」。ローランドの創業者で、同社株の約10%を保有する筆頭株主だったローランド芸術文化振興財団の理事長でもある梯(かけはし)郁太郎氏は、悔しさをにじませた。」(東洋経済オンライン:ローランド、TOB成立でもくすぶる「火種」より引用)

梯社長は、日本の音楽発展のために尽くして来られた方です。

私のローランドの思い出は、ちょうど7年前、コンサートでパイプオルガンが必要だったとき、知人の調律師の方からのご紹介で、無償で高級電子オルガンをお貸しくださったことです。

しかも、私がそのパイプオルガンに慣れるため、「置いてあるところまで伺いますので少し練習させてほしい」とお願いしましたらば、「倉庫に置いてあって冷房もないので申し訳ないから」とおっしゃり、1週間自宅に送ってくださったのです。

マンションの1階だったのですが、オルガンが巨大すぎてマンションの廊下を曲がりません。
クレーン車を使って大掛かりな搬入、搬出となりました。
そして、演奏会当日も浜離宮朝陽ホールへの搬入・搬出。
その費用もすべてローランドさんが持ってくださったのです。

オルガンの音は迫力も素晴らしく、浜離宮朝陽ホールに響きわたった日は忘れる事がありません。
ローランドさんからオルガンを借りれなかったなら、一般的な電子ピアノに小さなスピーカーをつけて演奏会をするしかないところでした。感謝の気持ちしかありません。

芸術文化のために尽くして来られた梯さんは、大変志の高い方だと思いました。

今回のTOB成立、どちらが悪いと裁くことはできません。双方に真実があるのだと思います。

梯さんも、今はかなりの高齢であると思います。
ご健康を損なわれないようにと心よりお祈りしております。

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