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『シェフ! 三ツ星レストランの舞台裏へようこそ』新鮮な水が世界を変える

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ミシュランガイドが日本でも出されるようになり、今回の5回目はどこの店が新しく星を取ったのか?また、あの店は前回までの星をキープできているのか?気になる時期でもあります。

私でも気になるくらいですから、レストラン関係の方々にとって発売日の12月6日までは、一年で一番落ち着かない時期かもしれません。

映画『シェフ! 三ツ星レストランの舞台裏へようこそ』

ジャン・レノがパリの伝統的な三ツ星レストランを支えてきたカリスマ・グランシェフ、アレクサンドル役を演じます。

世界最先端、そして現在、世界一のレストランと言われる、スペインの「エル・ブジ」を皮肉った、まるで実験室から作られたような分子料理から、昔ながらの伝統料理まで登場し、これらクオリティの高い料理を見ているだけで夢中になってしまいます。

映画の中で印象的だったのは、フランスの伝統的三ツ星レストランでも、ミシュランの審査員が来ているかどうか戦々恐々とし、ライバル店に変装してまで調査に行くシーンです。

日本でも、評価することが良い・悪い、また、美味しい・美味しくない、は別として、ミシュランの存在は現代レストランのあり方を大きく変えているのではないかと感じました。

伝統とブランドの上にあぐらをかいているレストランは、成長出来ないとあっというまに取り残されてしまう。毎年、常に緊張感を強いられる。
一度取ったら永久に通用する免許証などないのです。
いつも新鮮な水が流れ込んでいることが、その業界を成長させ、繁栄させ、世界を変えることになります。

グランシェフだからといって、昔から同じ看板レシピだけを作り続けるわけにはいきません。常に新しい物を勉強しているのです。

この映画では、新旧交代、新世代に譲るシーンが最も印象に残りました。

レストランでは「神様」のグランシェフが新人のジャッキーを育てようと、惜しげもなく1本数十万円もするワインセラーのペトリュスのヴィンテージワインを開けてしまうシーンは素敵。ワインの素晴らしさに「涙が出る」と泣きながらワインを飲んで心が通い合う二人。これもまた、上段者は上段者にしか共有できない世界があることを思い知らされます。


さあ、日本でもミシュラン発表まであと少し。

気にはなりますが、昔から行く店はいつも変わりません。
星をとってもとらなくても、気に入っているところに行っています。
贔屓に応援し続ける、こういう客も必要ですからね。


「シェフ! 三ツ星レストランの舞台裏へようこそ」おすすめです。
週末にでもぜひゆっくりご覧ください。

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