両手のグーで押すだけで「はあぁあぁあぁ〜」とビブラートがかかり良い声が手に入る驚きのボイトレ「ブルトレ」
ボイストレーニングを行うとき、横隔膜だけは頑張ったとしても、肩や首など、他の場所は出来るだけリラックスするのがコツです。
しかし、どうしても力んでしまわれる方が結構いらっしゃいます。
よく「リラックスしよう」と簡単に言うものの、意外に完全な脱力は難しいものです。それどころか「リラックスしなくては!」と考えすぎると、かえって力んでしまうことさえあります。プロでも、いかに「脱力」させるかばかり日々考えているほどですから、いかに脱力が難しいかお分かりいただけると思います。
そこで、今度出版した本「DVD付 リーダーは低い声で話せ」では、出来るだけ力まずにリラックスしながら横隔膜を鍛えるレッスン方法も書かれています。
この本に書かれている「ブルブルトレーニング」略して「ブルトレ」は、文字通り横隔膜を鍛えるために、ブルブルとふるわせるトレーニングです。
発声しながら両手のグーで肋骨下のお腹、横隔膜のあるあたりをグイグイとリズミカルに押すと、不思議・・・!まるでプロ歌手のように「はあぁあぁあぁあぁ〜」とビブラートがかかります。
私のレッスン受講生の方々には、まず第一回目のレッスンで、この「ブルトレ」をしていただくのですが、90%の方は、いきなりプロのような声を出されます。そのときの声のツヤツヤとして美しいこと。「自分はこんな声を持っていたのか」と皆さん呆然とされます。
ここから分かることは・・・
基本は横隔膜を使えるようになるからプロになれたのです。
ノドを鍛えたからプロのような声になれたわけではないのです。
要は、横隔膜の使い方さえ分かれば、どんな人でも声は良くなります。
歌の超高音や極限の表現のためにするような難しいトレーニングはほとんどの場合必要ありません。
ぜひそこに気がついていただきたいのです。
ただ、横隔膜は、力んでいるとうまく使うことが出来ません。
そこでリラックスのために、本の中では、最初は椅子に座って背もたれにもたれかかって行う方法をイラストでご紹介しています。壁によりかかってもOK。
ただ、「ブルトレ」のグーにした手は指が上向きで親指は内側にしてくださいね。逆にすると肩が内側に入り肩に力が入ります。
ぜひ、横隔膜を鍛えて、良い声を手に入れて下さい。
人前で自信を持って堂々と話せるようになり、人生が変わります。
下記の動画がYouTubeにアップされていて「ブルトレ」の一部を実演しますのでぜひ参考にしてみてくださいね。