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ボイトレをしてなくてもお腹を前に出して発声するだけで声は変わる

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最近、腹式呼吸についてのご質問をブログ上はもちろん、実際のレッスンの場や、講演、セミナーでも受けるようになりました。

大抵のボイストレーニングでは腹式呼吸を行います。 それほど「腹式呼吸」というものは、発声にとって大事なことではあります。 ただ「00式」と言われるとなんだか難しいことのように思えます。 ここで一段ハードルが上がってしまいます。

そして、一般的な腹式呼吸のトレーニングを行うことは正しいし、良いことなのですが、実際に発声するときというのは、お腹をへこましては良い声は出ません。 自分自身も合唱クラブで経験したのですが、トレーナーさんから教わり腹式呼吸を行って、発声のときも空気を搾り出すように同じようにお腹をへこませばへこますほど、声が貧弱になっていくのが不思議でした。 放課後、腹筋運動を何回も行っているのに、ちっとも声が良くならないのも不思議でした。

そして、だいぶ後のことです。

テノール歌手のエルンスト・ヘフリガーさんのレッスンにピアノ伴奏者として行ったときのこと。発声のときお腹は張った状態で、と何度も強くおっしゃっていました。 ヘフリガー先生の言うとおり、喉よりも、お腹をしっかりと意識することで、声の細かったソプラノ歌手が、その場で魔法にかかったようにみるみると声が豊かになっていくのを目の当たりにしたのです。

その後、ご縁あって自分も声楽を始め、そのときと同じことを行うこととなり目からウロコが落ちました。

たいしてハードなボイストレーニングもやっていない時点でしたが、お腹を張った状態で発声するだけで、横隔膜が使えるようになり、声に芯が出て、明るくのびていくのが自分でもよく分かりました。イメージとしては、肺の下あたりのお腹に重石を抱えているような感じでしょうか・・・。

これについては今後も、ぜひ皆さんにお伝えしたいと思っていることです。

★★参照記事★★

腹式呼吸による発声の勘違い 息をはいて発声するときお腹をへこませてはいけない

腹式呼吸をしていても「喉止め」している限りは上手くならない これが出来るだけでパワーのある声になる良い複式呼吸法

腹式呼吸ができても腹式呼吸で発声できている人は少ない 簡単に腹式呼吸で発声するトレーニング 「プレッシャーブレス・ボイストレーニング」

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