右手でフライパン左手でピアノ

 「ながら」と良く言われます。 　

有益なことを、何かしながらついでにやってしまおう、というものです。 　

2013年9月21日日本経済新聞の「手軽の運動方法は？」という記事がありました。 わざわざ運動のために時間をとるのではなく、何かしながら運動も兼ねてしまおうというものです。 　

記事では、 ・歯を磨きながらスクワット、炊事しながらかかとの上げ下ろし。 ・キッチンで煮物の鍋を見ながら、壁で腕立て伏せ ・浴槽につかりながらV字腹筋 など、紹介されていました。 　

出来るものと出来ないものがありますので、区別が必要ですが、時間の大事な現代の世の中ですから「ついでにしてしまおう」というの良い方法と思います。 　

学生時代、練習室で、譜面台に本を置いて、ピアノを弾きながら本を読んでいる人を見かけたことがあります。自分にはちょっとできないなあと思いました。 　

以前、ピアニストの中村紘子さんが、エッセイで書いておられたと記憶していますが、ショパンの「幻想即興曲」の左手をピアノで弾きながら、右手でオムレツを焼く、という離れ業をテレビでご披露なさったことがあったそうです。 さすが料理のお上手な中村さん、オムレツは上出来だったそうですよ。 　

ところで、私が最近はまっているのが「横隔膜トレーニング」を、ちょっとした隙間時間にやってしまうというものです。 音がしない基本の「横隔膜トレーニング・ブレス」でしたらエスカレーターに乗っているときでも出来ます。練習できない日も当然ありますから、そういうときは意識してしっかり横隔膜の力を維持するように努めています。