冬ソナのチェ・ジウ その実声は
韓国ドラマ、「冬のソナタ」は韓流ブームの火付け役となったドラマです。日本で公開されたときは夢中で観ていました。
主役のぺ・ヨンジュンさんも良かったですが、相手役、チェ・ジウさんの演技が見事だったと思います。
「冬のソナタ」では、日本語吹き替えで見ました。チェ・ジウさんは田中美里さんが繊細な吹き替えで話していたので、ずっと高い声のイメージのままだったのです。
しかし、あるときチェ・ジウさんがSMAPの草薙さんと、韓国料理を食べる番組をたまたま見ました。そのとき、実際の声が低くて「こんな声だったの?」と吹き替えとのギャップに驚いたのを覚えています。
チェ・ジウさんは、緊張してあまり食べられない草薙さんに「ちゃんと食べてる?」「もっと食べなきゃ」と、ご自分もモリモリ食べながら低い声でさかんに料理を勧めていました。気さくな人柄で、あらためてチェ・ジウさんが大好きになってしまいました。
そこで、「冬のソナタ」吹き替えなしの韓国版を見てみることにしました。
「冬のソナタ」韓国版吹き替えなし→リンク
やはり声が低く、韓国料理屋さんでの声とまったく同じだったのです。
繊細な役でも、声を作らずに、しっかりとした低い声で演技していて、またそれが吹き替えより自然で素晴らしいのです。
やはり、繊細な恋人役で日本ウケしようと思ったら、田中美里さんの声に吹き替えしたほうが良かったのかもしれません。
でも個人的には、チェ・ジウさんの地声のほうが好きです。
映画などを観ていると、日本以外のアジアや、欧米の女優は、あまり声を甲高く作ることはないようです。
ただ日本でも、最近のアイドルは、篠田麻里子さんなど、声を作らずに低い声のまま話す人も増えています。
つい昨晩も、NHK9時のニュースで井上あさひさんが話しておられましたが、低い落ち着いた良い声で、説得力があり安心して聞いていられます。数日前、日本銀行総裁の黒田東彦さんのインタビューをしていましたが、互角にお話しなさっていて、あの低い声が知的さをさらに引き立てていたのが印象的でした。
これからは国際的に、女性も低い声を持って表現していく時代になっていくのかもしれません。