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人に言われて気になるのはそこにチャンスがあるから

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ご縁あって久喜市青年会議所におうかがいしたのですが、矢野農園の代表、矢野学さんからこんな立派な梨をいただきました。

20130817
 
矢野さんは、安全で美味しい梨を作るために、肥料や、梨の木の枝の這わせ方まで工夫して梨を育てておられます。

梨は、私の好きな果物ベスト4の一つです。(他に好きなのは桃、スイカ、マンゴーです)
矢野さんの梨は、一口ほおばると、純粋で爽やかなたっぷりした水分が口いっぱいにひろがります。このカットしたばかりの良い果物からのジュースは、どんな高級ジュースよりも幸せにしてくれます。
 
矢野さんが農園の経営を務めるようになったときから、消費者の皆さんと直接顔をあわせられる直販売を強化するように考えそうです。
そのため、お客さんが販売所に来やすいように、入り口の大きな松を切ってしまったとか。「良い松だったので残念ですが、それよりもお客さんのことを考えたい」とおっしゃっていたのが印象に残りました。
その他、駐車場を広くし、対面で売る販売員さんも増やし、お客さんの声を直接聞けるようにしていったそうです。
 
ただ美味しい梨を作るだけでなく、「お客さんの声を聞く」という姿勢は、梨の味にも十分表現されていたように感じました。
 
「食べれば分かる」「昔からこうしていた」という自信やプライドも大切です。
しかし、良い消費者の意見は、的を得ていればいるほど、プライドが揺さぶられるものです。
そして愛情を持っている人ほど、良くなってもらいたいという気持ちから、本当のことをおっしゃってくださるものです。
もし、言われて万が一心の底で少しでもムッとする瞬間があったら、それは大きなチャンスだと思います。そこを聞く耳を持っているかどうかが分かれ道ではないかと思います
 
これは、どんなことでも同じではないでしょうか?
おっしゃっていただけるのは有り難いことなのです。
何も言われなくなったときが怖いのだと思います。
 
もっと多くの人たちにその素晴らしさを味わってほしければ、人の意見に謙虚な気持ちで耳を傾ける気持ちが大切なのだということを、矢野さんの梨をいただいて感じました。
 
矢野さん、有り難うございました。

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