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小林秀雄の「五つの華の歌」

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「落葉松の~秋の雨に~、私の手が濡れる~」
 
小林秀雄さん作曲の「落葉松」
 
何度聞いても心が揺さぶられます。
 
こんなに一般的に分かりやすい作品をお書きになる小林さんですが、大変に芸術的な音楽も存在します。
 
赤木 衛さんの詩で作曲された「五つの華の歌」です。
 
香り立つ色気とはかなさを持つ、第一番「フリージア」
かわいらしさとせつなさあふれる、第二番「山茶花」
狂おしい思いと疾走感と解放感あふれる、第三番「りんどう」
ひっそりとした情緒と憧れをもつ 第四番「ガーベラ」
悪魔的な二面性を描き、ほのかなエロティシズムを感じさせる、第五番「薔薇」
 
どれもこれも、素晴らしい内容を持つ作品です。

私は特に「薔薇」がすきですね。最後のエキゾティックなレチタティーボとアリア風なくだりに情念を感じ、鳥肌がたちます。

小林さんは、ピアノの腕前も相当なものだったようで、ピアノの伴奏も手が込んでいて、ピアニストにとっては弾き甲斐があり、また、聴き応えがありますね。
 
あまり演奏される機会もありませんが、小林さんの作品は「落葉松」だけではないことを、もっと世の中に知っていただきたいですね。
 

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