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イノベーションは一人一人の中にある 発見の旅

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ご縁あり、2013年3月11日は、北海道・帯広市にて「十勝版・朝カフェ次世代研究会」に参加してまいりました。
 
東京の「朝カフェ」メンバーの一人、永井孝尚氏の「十勝マーケティング」についての講演と、グループディスカッションもあり、極寒の土地で、熱い志の交流もできたと思います。
 
私は函館出身者ですが、帯広は北海道の中でも特にご縁の深いところです。
豊かな自然とどこまでも広がる大地、そして、厳しい自然環境の中未開の土地を開拓した人々の力強い歴史。北海道人としての誇りを感じる場所でもあります。そして、自分のアイデンティティを再認識する場所でもあります。
 
ヨーロッパに行ったときも、豊かな農村地帯や、ワイナリーを訪問したり、街中のカフェに入ったり、レストランでの食材一つを見ても、「十勝に似ている」「十勝ならもっとできるはずだ」と、そればかり考えてしまう。いつも十勝のことが頭から離れませんでした。
 
以前の記事でも書きました、イタリア・トスカーナ州の田舎にあるワイン生産地では「ブルネッロ」というブドウから、世界が認める素晴らしいワインを造っています。無人の駅からタクシーを呼んでしか行くことができないような場所なのに、都会にいそうな若い方が、プライドを持ってワインを勧めてくださる。
伝統あるワイナリーでは、日本人の方もその魅力にとりつかれて頑張っておられました。
 
私は、そのとき、またしても「十勝もできるはずだ」とそればかり考えていました。「十勝はもっと素晴らしくなれる」。
 
外国旅行に行っても、十勝のことばかり考えていた。
 
それが、今回のご縁につながったのではないかと、何か不思議な導きを感じた数日間でした
 
終了後のパーティでは「世界はすでに十勝に手を差し伸べている」というお言葉をいただきました。
そう。「十勝にはすでにある。」のです。
 
音楽でイノベーションを起こしたと言われるベートーヴェンは、聴けば目をつぶっていてもベートーヴェンだと分かる。ショパンもそうです。ドビュッシーもそうです。
彼らは、勉強もしただろうけれど、最終的には自分の中からイノベーションを発見した。
 
イノベーションとは一人一人の中にある。それを発見していく旅なのだと思います。
 
 
燃えるような情熱で語る生産者の皆さんを見て、何もない荒野の十勝を開拓した、依田勉三という一人の人間のDNAは受け継がれていると感じました。
 
 
私は外者で、日々命懸けで格闘していらっしゃる生産者の方々から比べると、ほんとうに言いたいことだけ言っている都合のいい立場です。
でもなぜか皆さんと十勝のことを話し始めると止まらなくなってしまいます。
十勝にはぜひ日本の創造をリードしてほしい。
 
そのDNA数滴でも私の中に流れているのではないか、ぜひそうあってくれるといい、そう感じた旅でした。
 
十勝の皆さん、素晴らしいご縁を有り難うございました。
皆さんのご活躍を信じています。

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