性格を変えたいと思ったとき声を変えることはとても有効
声が良くなると、性格まで前向きになることがあります。
私自身、本格的にボイストレーニングを始める以前は、声が良くないと思っていたので、人前でしゃべるのがあまり好きではありませんでした。今でも緊張はします。でも最近は、以前よりは声に響きがのるようになってきたせいか、そんなに苦にならなくなりました。
私の研修は、グループで行っていても一人一人に声を出していただきます。
そうすると、どうしても声が出ない方っていらっしゃるんですね。
一生懸命発声しようとしているのに、「あ・・・」と詰まってしまい、それ以上は声にならない。
そういう方の場合、時間に制限がある中で、同じ角度から伝えようとしても難しいので、違うやり方で試みたりします。
例えば、小さい声からクレッシェンド(だんだん大きく)してみたり、簡単な歌を歌っていただいたり。
そうすると、意外にしゃべるのは不得意でも歌が好きだったりすることがあります。
最後は、ほとんど全員の方が何かしら掴んでいかれるのを見ると、人は素晴らしい可能性があることを諦めてはいけないと思います。
嬉しいのは、終わったあと主催者の方から、「あの声の出なかった社員、以前は言葉をほとんど話さなかったのですが、あれから前向きに気持ちを表現するようになりました。表情も明るくなりましたよ。」とおっしゃっていただけたことです。
その社員さんは、技術がずば抜けて優秀だったことから採用したとのことで、コミュニケーション力については、心配していたところだったそうです。
その方も、皆さんの前で堂々と声が出たことで自信がついた様子です。
声が出る人にとっては、「声が出ないなんて信じられない」と思われるかもしれませんね。
でも、声に自信がないと、「しゃべれない」と思ってしまい、さらに内向的になってしまうことはあるのです。
「言葉」は、人とコミュニケーションをとる上での最大のツールです。
本当は素晴らしい内容を持っていらしても、声と言う物理的なことで悩んでおられるのであれば、もったいないことですね。
声は良くすることは可能です。
ぜひそういう方々にボイストレーニングの効果を味わってほしいですね。
今後も皆さんにお伝えしていければと思っています。