「なぜこんなことが起こってしまうのか」”心のスキャニング”で見えなかったものが見えてくる
自分の意図しないところで何か良くないことが起こったり、会って喧嘩をしたり傷つけたりした覚えもないのにいつのまにか人との関係が上手く行かなくなっていたり、何となくチームの雰囲気が悪くなっていると感じるとき。
すべて、「意図していない」「覚えも無いし会ってもいない」「何となく」。
自分が直接関わっていないのだから、普通に考えれば責任は無いのでしょう。
大抵は「関係ない」と思ってしまっています。
しかし、起こっている現実はすべて自分に関係ある。
では、「なぜ起こったのか?」
実は、些細なことで自分がきっかけを与えていたり、意識していないような心の深いところで考えていることが相手に伝わっていたりするものなのです。
そういうとき、「心のスキャニング」を行うことにしています。
心のスキャニングとは反省のことではありません。
冷静で、サイエンスな、ただ見ていくだけの作業。
そのことに関する全ての出来事や、自分がその時にどう感じたか、可能な限り写し出してみる。
例えば、チームの雰囲気が緩んでいると感じた場合。
スキャニングをしていくと「もしかして、あれかな?」とピンと来ることがあります。
実際何かをしたわけでもないのですが、遡ると自分の緩んだ姿を見せてしまった、緩んだ雰囲気の発言をしてしまったなど、きっかけは自分が作り出していることに気がつくのです。
例えば、喧嘩をしたわけでもないのに何となく人と上手くいかなくなったとき。
スキャニングをしていくと、心の中で「この人は苦手だな」と思っていることに気がつきます。
それを表に出さなくとも、会ったとき、ちょっとした表情や目の動きに出てしまうのを、相手は敏感に察知します。
これは、会っているときだけではない。不思議なことなのですが、離れているところにいても伝わるものなです。
もう何年も会っていない人のことを「今どうしているだろうか?あのときは自分があまりに未熟だった。また会ってみたい」と思うと、不思議なことに向こうから連絡がきたりする。
これは、実際何度か経験しました。
例えば、病で闘っている友人を無条件に信じる。
この方を自分以外の誰が信じてあげれば良いのか、と心を定める。
思いというのは通じるものなのです。
思ったことは実現するものなのです。
だから、良くないことばかり思う、他人の悪口ばかりを言う、それは自らの運を手放しているようなもの。
心のスキャニングにより、自分の心を定めることで、道は見えてくるのだと思います。